フォーラム

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情報科学科目(2016)

基幹教育院教授 情報科学専門チーム長 緒方広明
 

 基幹教育における情報系の科目としては、情報科学、情報を科学する、プログラミング演習、高度プログラミング、社会基盤としてのネットワークがある。いずれもM2B システム(e-Learningシステム Moodle、e ポートフォリオシステム Mahara、デジタル教材配信システム BookLooper)を用いて講義が行われている。また、共通の教材を作成しており、BookLooper を用いて学生に提供している。講義の内容としては、「情報科学」、「情報を科学する」では、複雑化する社会情報基盤を支える情報通信技術の基本原理について科学的に理解し、次世代情報化社会を生きるため必要な基本的素養を身につけることを目的としている。普段はブラックボックスとして使っている身の回りの情報通信機器の動作原理に関心をもたせ科学的に理解させるために、情報科学の基本的な事項について講義するとともに、理解を定着させるため,ノートPC 等を用いた実習を随時行っている。「プログラミング槙習」では、計算機に(大量の)データを処理させる等のプログラムを自ら作成することにより、情報処理の基本原理について理解させることを目的とする。ここでは、キャンパスクラウド上に仮想マシン環境を構築して、リモートログインすることでクライアントOS に非依存な潰習環境を提供している。また、平成28年2月に設立されたラーニングアナリティクスセンターと連携し、情報系科目における学習活動のログを分析することで、教材や授業設計の改善を継続的に行っている。「情報科学」「情報を科学する」では、分析したログを様々な形で可視化し学生に提供することで、撮り返りを促進し、学習計画を立てられるよう配慮している。「プログラミング演習J では、M2B システムのログに加えて、コンパイルエラーログとその時のソースコードを収集・分析することにより、学生の理解度や漬習の進捗状祝を担握できるような環境づくりを行っている。

出典:『基幹教育院ニューズレター』第5号(2016夏)

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