九州大学 基幹教育院 次世代型大学教育開発センター

デザイン思考ワークショップを開催しました

平成30年3月15日(木)イノベーション教育セミナー「デザイン思考ワークショップ」を開催しました。

開催概要

開催案内(PDF) ポスター(PDF)

【日時】平成30年3月15日(木)13:00~16:30
【会場】BIZCOLI ミーティングルーム
(福岡市中央区渡辺通 電気ビル共創館3F)

【定員】30名(先着順)
【参加費】無料
【対象】デザイン思考やイノベーション教育にご関心のある方

【講師】平井康之(九州大学 芸術工学院・教授)

【セミナー概要】
教育の世界でも、デザイン思考という言葉をよく耳にするようになりました。
デザイン思考を始めたアメリカのデザインファーム、アイデオによると、デザイン思考は単なる機能的な問題解決ではなく、人間中心の考え方にもとづくデザイン手法を応用し、イノベーション創出のための課題発見および解決を目指すアプローチである、と言われています。今回のセミナーでは、デザイン思考とは何かを実践的なワークショップ形式を交えながら開催します。授業にどう取り入れることができるのか、あるいはアクティブラーニングとどう違うのかなど、ともに考える場になる予定です。

開催報告

【参加者情報】
学外:15名(うち県外 7名)
学内:10名
合計:25名

【アンケート結果】

《満足度》
満足:4 概ね満足:6 どちらともいえない:1
やや不満足:0 不満足:0

《参考になった点》(抜粋)

  • ラピッドプロトタイピングでクオリティーを気にせずにどんどん作りながら考えること。
    【平井先生からのコメント】とはいうものの、ラピッドプロトなど、可視化する表現は、デザイン思考がデザインプロセスをベースにしているので、具体的なメソッドがあります。ありがとうございました。
  • 今後、講義に反映させられる点は数多くあり、またすぐに応用可能なものがあった。特に、凝った仕掛けをわざわざ作成するのではなく、まずやってみる、簡単なもので作成して試してみるというデザイン思考そのものの基本を講義に反映することが目から鱗の点だった。
    【平井先生からのコメント】「まずやってみる、簡単なもので作成して試してみる」というクイック&ダーティーは非常に重要なメソッドです。デザイン思考というと金太郎飴のようなメソッドがあることを想像される方が多いです。日本人は「型」が好きなので、すぐにそう思われます。しかし実際のプロジェクトでは、そうはいきません。その辺りに参加する人がクリエーターにならないといい結果が出ない部分があります。ありがとうございました。
  • ワークショップ形式で、人に何かを伝える時には、その内容のコアとなる概念を考え、シンボルで伝えていくという点。
    【平井先生からのコメント】デザインはプロダクトであれ、グラフィックであれコミュニケーションが不可欠です。そういった視点で見ていただくと、例えば研究における図表の表現であるとか参考になると思います。ありがとうございました。
  • デザイン思考の全体像をとらえることができた。ワークショップで取り組んだ活動を学生と一緒に行ってみたい。
    【平井先生からのコメント】今回のデザイン思考は様々な仮説がある中で、最も共通するコアの部分をお教えしたつもりです。ビジネス分野、エンジニアリング分野からのデザイン思考はまた少し違う部分もあります。ありがとうございました。

《分からなかった点・もっと説明してほしかった点》(抜粋)

  • アクティブラーニングとの関係についてはまだよく理解できない。
    【平井先生からの回答】アクティブラーニングとの関係は、今の時点で明確な研究結果はありません。アクティブラーニングも、実施にあたってプロセス等が曖昧です。デザイン思考も完成したものではなく、研究者によってプロセスなどが異なります。デザイン思考メソッドについて詳しい情報が必要であればレクチャーでもご紹介した文献にあたってください。ありがとうございました。
  • デザイン思考とアクティブラーニングの違いをもっと多くの方の意見を聞いてみたいと思った。
    【平井先生からの回答】アクティブラーニングとの関係は、今の時点で明確な研究結果はありません。この分野の研究が盛んになることを希望します。ありがとうございました。
  • おそらく、デザイン思考で課題を見つけて解決案を考えるのにふさわしい(デザイン思考の良さが良くわかる)テーマというのがあるような気がする。そのあたりの示唆をもう少し入れてほしかった。
    【平井先生からの回答】社会課題と日常生活について、実感して取り組めるテーマであれば、可能だと思います。ありがとうございました。
  • プロトタイプ作成後から具体的な商品・サービスのクリエイトの間に係る事柄。平井先生が考える成果物とその構成、クライアントでの活用について。
    【平井先生からの回答】プロトタイプ作成後から具体的な商品・サービスのクリエイトの間ですが、デザイン思考はどちらかというとプロセスのフロントエンドに重点を置いています。デザインには基本設計(課題発見〜企画)、基本デザイン(プロトタイプによるデザイン提案)、そして実施デザイン(量産のためのデザイン+マーケティングを含む)に分かれています。参考に日立のプロダクトデザインのプロセスを添付します:
    プロダクトデザイン|株式会社 日立ドキュメントソリューションズ
    (商品企画、設計、製作が対応します)
    実際の現場では成果物は、独自のプロセスまたはメソッド構築とユーザーなどのステークホルダー価値です。前者は人材育成につながる場合があります。ありがとうございました。
  • 「間主観」「5why法」について。
    【平井先生からの回答】間主観については、北大のサイエンスコミュニケーターの種村先生の記事を添付します:
    間主観性/共同主観性(intersubjectivity ; Intersubjektivitat)|種村剛(TANEMURA Takeshi)
    5Why法の出典のメソッドカードはこちらです:
    IDEO Method Cards: 51 Ways to Inspire Design
    ありがとうございました。
  • 実際に今、講義として教授されている中身、やり方を教えて頂きたかった。ぜひ、平井先生が授業をされているのを見学させて頂きたいと思った。
    【平井先生からの回答】見学の場合はご連絡ください。ありがとうございました。

お問い合わせ先

〒819-0395
福岡市西区元岡744 九州大学 センター3号館3104号室

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