九州大学 基幹教育院 次世代型大学教育開発センター

九大AL教室(ルーブリック)を開催しました

平成30年9月21日(金)に九州大学アクティブラーニング教室「ルーブリック評価入門ワークショップ」を開催しました。「何を教えたか」から「何を学んだか」という高等教育におけるパラダイム転換の必要性が指摘されて以降、現在の大学教育では、成績評価についても多様な評価基準を設定することが求められているます。このような現状を鑑み、今回の九大AL教室では、成績評価の手法として近年注目が集まっているルーブリックを用いた評価について取り上げました。ルーブリックを用いた評価の基本的な考え方や活用方法を、講義とルーブリック評価表の素案作成ワークショップを通して学びました。

開催概要

開催案内(PDF) ポスター(PDF)

【日時】平成30年9月21日(金)14:00~16:00
【会場】九州大学 伊都キャンパス
センター3号館3105・3106教室
伊都キャンパスマップの67番です。

【定員】30名(先着順)
【参加費】無料
【対象】ルーブリック評価にご関心のある大学教員、高校教員、大学院生

【講師】榊原暢久(芝浦工業大学 教育イノベーション推進センター/工学部・教授)

【到達目標】
1. 到達目標に基づく成績評価の基本について説明できる。
2. ルーブリック評価の意義と利点について説明することができる。
3. ルーブリック評価表の素案を自ら作成することができる。

開催報告

【参加者情報】
学外:18名(うち県外 5名)
学内:12名
合計:30名

【アンケート結果】

《満足度》

満足:12 概ね満足:5 どちらともいえない:0
やや不満足:0 不満足:0

《参考になった点》(抜粋)

  • ルーブリックの作成を理論だけでなく、実際に作成することにより深く理解できた。
  • ルーブリック作成における留意事項をいくつか教えて頂けたのが参考になった。
  • ルーブリックの使い方について理解を深めるだけでなく、良い研修会をどのように構成するかの参考にさせて頂いた。
  • すべての活動をルーブリック表を用いて評価しなくてもよいということ、どのような活動内容をルーブリック評価していくかということが分かった。
  • ルーブリックに、学修成果(コンピテンス)と学習成果(ラーニングアウトカムズ)の2つの文脈があることを知り、とても参考になった。
    ※事務局からの補足:今回の研修会では、学位プログラム(教育課程全体)を履修した総合的な成果として学生が獲得することが期待されている知識・能力を「学修成果(competence)」とし、学生が授業科目を履修した結果として修得することが期待されている具体的な知識や能力を「学習成果(learning outcomes)」としました。
  • ルーブリックに関する基本的な知識を得ることができた。具体的な学習成果の評価に使うものと、概念的な学修目標を示すものがあるというのが分かった。
  • ルーブリックについて、学修と学習に分けて説明して頂いたところが、とても参考になった。現在は、進路に関連する行事等でルーブリックを作成して活用している状態なのだが、今後、教科指導や他の分野でもルーブリックを作成することになると思うので、その際のヒントを頂けたと思う。
  • 今回が初めて、実際に自分でルーブリック表を作成する機会となった。到達目標の設定の順序、到達度の差の表現の難しさ、客観性、配点の重みの付け方等、それに関わる人すべてが納得のいくものを作成することの難しさを実感として感じることができた。ルーブリックバンクについてご教示頂いたことも、今後役立つと思う。

《分からなかった点・もっと説明してほしかった点》(抜粋)

  • ルーブリックを形成的評価に使う場合と最終評価に使う場合では書きぶりが違ってくるのではないかと思うが、その点で何かアドバイスがあればお願いしたい。
    【榊原先生からの回答】私に限って言えば、形成的評価に使う場合と最終評価に使う場合で違いを意識したことはありません。どちらにしても学生へのフィードバックは、学生の学修促進に重要なことですね。
  • 設定した到達目標の隙間にあたるものがあった場合の対処方法。1人で評価する場合、複数で評価する場合の両方について教えて頂きたい。
    【榊原先生からの回答】ルーブリックを用いた評価は万能ではありません。評価観点や基準の見直しは継続的に必要です。また、ルーブリック作成段階から、同僚(場合によっては学生・生徒)を巻き込んでルーブリックを作成することも有効です。シラバスに掲げた到達目標や評価方法・割合を授業開始後に変更することは望ましくありません。必要であれば、次回以降に修正します。
  • ルーブリック評価表を提示することで生徒にも観点が分かるというのは良いことだと思うが、生徒が観点に囚われすぎて観点の部分についてのみ頑張るようになるのではないかという不安がある。
    また、事前に観点と基準を教員で決めておくということは必要だと理解したが、教材研究や事務処理に追われていてただでさえ時間的余裕のない現在、働き方改革が進まないのではないかとの心配もある。
    【榊原先生からの回答】ルーブリックを用いた評価は万能ではありません。評価観点や基準の見直しだけでなく、その意図を継続的に学生・生徒へ伝えることも必要です。
    ルーブリックをはじめ、1つ1つのツールを使うことが目的ではないので、学生・生徒を成長させるために何が優先事項なのか、同僚や管理職(場合によっては学生・生徒)と共有し、必要であれば組織改革をしていく必要があります。
  • 今後、ルーブリックによる評価は教育現場への導入が広がっていくのだろうか。
    【榊原先生からの回答】そう思います。

《その他》(抜粋)

  • 学修成果の測定に関してルーブリック以外の評価手法があれば取り上げてほしい。
    【榊原先生からのコメント】学修成果の測定には、在学時や卒業時のアンケート調査、OBへの聞き取り調査、progなどの外部調査等を使う大学もあります。
    【事務局からの回答】評価手法に関する研修会についても、開催を検討しているところです。コメントありがとうございます。
  • 高校の先生方の参加が多く、驚いた。大学と高校の教員が同じ研修を受ける機会があるのもいいものかもしれないと思った。
    【事務局からの回答】本拠点の研修会には、高校の先生方も多く参加して下さっています。ご指摘の通り、高校教員と大学教員が同じ研修会に参加し、意見交換できるような場の設定も検討しております。ありがとうございます。
  • 質問時間を多めに取っていただけるとより良かった。ここでの質問はライブ感がなく、他の方との交流が難しい。
    【事務局からの回答】ご指摘ありがとうございます。質疑応答の時間がより多くとれるように、今後検討させて頂きます。

お問い合わせ先

〒819-0395
福岡市西区元岡744 九州大学 センター3号館3104号室

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