ジャーナルクラブ

概要

当研究室では、研究活動の基礎訓練の1つとしてジャーナルクラブ(輪講、輪読、抄読会とも言う。進捗報告会も兼ねる)を行っています。システム生命科学府の大学院生は「特別研究(6単位)」の一部に相当するので、しっかり準備した上で発表してもらっています。ジャーナルクラブは今後の研究活動を進める上で極めて有用な要素(自分の準備・発表だけでなく、議論、ファシリテーション、ジャーナルクラブ自体の実施、研究室マネジメント)を含んでいるので、ポスドクの方にもできる限り参加してもらっています。岡本自身も発表しています!

日時: 原則として木曜日か金曜日の夕方~夜
時間: 2時間程度
場所: 6階または5階のセミナー室
方法: 発表担当者1名が、論文1本の紹介と話題提供の計2件の発表を行う。
※論文1本の紹介は必須(2本してもよい)。
※全ての資料は電子化して、OneDrive/LabShareで共有する(研究室の財産になっていきます)。

発表内容

次の項目(A.~D.)の中から2件(論文1本の紹介は必須)を選んで発表する。

A. 英語論文の紹介(Nature、Science、それらの姉妹誌、その他同等レベルの英語論文)

目的

  • 研究活動の基礎を支えるトレーニング
  • 適切な論文を選ぶ練習
    (どの論文誌がどの程度の地位にあるのかも含め、必ず最新の IF をチェックすること)
  • 論文をきちんと読みこなす練習
    (Abstractをきっちり読むと、論理的でキレイな英語を書くための参考になります。あと、最低限、全ての図がきちんと説明できるように読み込むこと。Methods、Supplementもきちんとfollowする)
  • 説明・議論する練習
    (積極的に議論に参加するよう常に促します)
  • 本質を突く質問を考える練習
    (切れ味の鋭い質問ができるようになると学会等で存在感をアピールできます。就活にも活きます)
  • メンバの興味と、最新最先端の研究を、メンバで共有する
    (知への貪欲さが、後に己を救うことになります)

論文の選び方

  • 自分が今取り組んでいる研究やこれから取り組みたいと考えている研究に関して、PubMedGoogle Scholar等でキーワード検索して見つけた論文
  • 他のラボメンバの研究に役立つ可能性のある論文
  • 純粋に面白そうだと思った論文
  • 上記の論文の中で、原則として過去に誰かが紹介していない論文(実施記録のページ内検索でチェック)
  • ページ数の目安は、付録を除いて5~10ページ程度
  • NatureのBrief communications Arising等は研究論文ではないので不可

論文紹介のスライドに入れるべき内容

  • 選んだ論文誌の概要(どんな性格でどのレベルのジャーナルか。IFも付ける)
  • 論文全体の概観
  • その論文を選んだ理由
  • Abstractの説明(Abstractは、英語のニュアンスを味わいながら全文をきっちり読む)
  • Introductionを要約し、その論文の目的とアプローチを明確に提示
  • Methodsの詳しい説明(Resultsと合わせて説明しても可)
  • Results(全てのFigures)の詳しい説明
  • Discussionの重要なポイントを要約
  • Conclusion(独立したセクションが用意されていない論文では、通常Discussionの最後にConclusionが来ます)
  • 選んだ論文を読んだ感想(さすがだと思える点、ダメな点、改善点などを含む)

B. 自分の研究の進捗報告と相談(岡本だけでなく、他のメンバにも自分の研究内容を紹介し、議論することが目的)

  • 普段は岡本が直接相談に乗ります
  • ここでは体裁を整えて発表する練習
  • 進捗報告する際は、報告書かスライドにきちんと資料をまとめること
  • 背景と動機、目的、方法、結果、まとめと展望
  • 研究の全体像と、ここまでの進捗状況を明確に

C. 口演、ポスター発表の予行(岡本だけでなく、他のメンバにも聞いてもらうことが目的)

  • 学会発表前、シス生のポスター発表コンテスト前(例年12月に開催)、学位論文審査前の発表練習
  • 共同研究者などラボの関係者など(言っても良い相手)に、ラボの他メンバの研究を紹介できるように(もちろん機密事項は口外しない)
  • 本番の質疑応答を乗り切るため、ここでは可能な限り厳しい質疑応答をすること

D. 自分の研究に関係のある事柄のレクチャー(知の共有)

  • 他人に教えることで、理解が深まる
    (理解していないと教えられない)
  • 自分の専門内容に関する知識や理論は、専門が異なる他のメンバにも有用
    (知への貪欲さが、後に己を救うことになります。今は直接関係なくても、どこでどう繋がってくるかわかりません)

E. 出張報告(知の共有)

  • 学会発表や共同実験等で出張した人は、帰ってきて初めて担当するジャーナルクラブで出張報告をすること
  • その出張の概要(発表した場合はその手応えや質疑応答の内容、面白かった他の発表の紹介など)、やったこと、得たことなど

公開日:2015年08月07日
最終更新日:2018年08月20日