指導ポリシー

研究指導

当研究室では、まずは可能な限り自分でテーマを見つけ出すことを推奨しています。研究活動の中で最も重要で最も難しく最もワクワクすることのうちの一つが、研究の着想とテーマ決めです。純粋な知的好奇心から着想した事が、これまで世界の誰も為し得なかった事であって初めて研究テーマの候補となります。研究テーマの候補から実際の研究テーマを決めるには、どこまでがわかっていて、どこからがわかっていないかの境界を見極める必要があります。だから皆さんが思った以上にテーマ決めは大変なことです。でも、自分で新しいテーマを見つけ、そのテーマで世界に挑んでいくことこそが研究の醍醐味なので、是非それを体験してもらいたいと思っています。中でも将来研究者として自立したいと考えている人は、自分の力で研究の道を切り開いていかないといけないため、テーマを自分で探すことはその第一歩となります。

研究活動で迷った時に立ち返る原点は純粋な知的好奇心です。研究活動に慣れてくると、良くも悪くも結果が出やすいものと出にくいものの見通しがある程度立ってしまいます。ひとたび研究の現場に足を踏み入れると、卒業・修士・博士研究、ポスドク研究、プロジェクト研究など期限内で成果を出さなければならないものばかりなので、ついつい見通しの良い(しかしこぢんまりした)テーマを選びがちになります。また、いまあるもので最良の結果を出すことにばかり腐心してしまいがちです。これらは、研究を進めるためにも、研究室や研究プロジェクトをマネジメントするためにも不可欠な要素であることは確かですが、手段から目的を考えた研究は本末転倒であって、理想的にはやはり目的からスタートすべきであると思います。時間や場所といった拘束条件にとらわれない純粋で直感的な知的好奇心であってこそ、独創性の高い研究に到達できるのだと思うのです。そのような知的好奇心を大切にしてもらいたいと思っています。

研究者として大切なことは、主体性、直向きな努力、謙虚さ、そしてバランス感覚だと思います。目的を達成するために知恵を絞り、創意工夫し、絵に描いた餅を本当の餅にしていく地道な作業が研究の実際です。研究は大変で、一朝一夕に成果が出るものではありません。次から次に問題が出てきて、袋小路に入り込んでしまうこともよくあります。しかし、主体的に取り組み、問題を一つ一つ自分で解決していかなければ、将来押し寄せるもっと大きな難題に立ち向かうことはできないでしょう。もちろん、研究を進め、結果を出し、論文としてまとめるために、指導教員として研究室として全力でサポートをします。しかし、大変なことは全て人任せにし、あれもこれもと過剰なサポートを期待することはやめてください。逆に、全て自分でやろうとして一切他人の意見を聞き入れないということもやめてください。どちらも本人のためになりませんし、こういう態度では決して伸びていきません。主体性を発揮しつつアドバイスは謙虚に受け入れる、そういうバランス感覚も研究活動を通して養っていきたいと思っています。

ハラスメント対策

岡本は、いかなるハラスメントもしない、させないを信条に、研究室メンバとは良好な関係を築くことを常に心がけています。人間なのでミスはあります。誤解もあります。でも、お互いがお互いを尊重し、理解しようと努め、誠実に、可能な限りしっかりとコミュニケーションを取っていれば、ミスのフォローもできるし、誤解も解けます。そしてその継続が、良好な関係性に繋がるはずです。研究室選びは、研究者になるための第一歩として極めて重要な要素です。研究内容が自分の興味に合っている事はもちろん重要ですが、ボス(研究室主宰者)の人間性と研究室の雰囲気はそれ以上に重要だと思っています。私も色々な事を経験をし、色々な状況を見たり聞いたりしてきました。良いケースもあれば、本当に悲惨なケースもあります。大学院に進もうと思っている人の大半は、研究内容のみ、あるいは名前や研究室の規模などで研究室を決めていると思いますが、充実した大学院生活を過ごすためにも、そして入り口で研究者人生を棒に振るようなことを避けるためにも、人間性と研究室の雰囲気をしっかり見て決めてもらいたいと思います。そして、人間性と研究室の雰囲気でここに決めた、と言ってもらえるような研究室にしていきたいと思っています。

就職活動

当研究室やシステム生命科学府では、原則として民間企業への就職活動はサポートできません。その理由は単純で、当研究室にもシステム生命科学府にも就職担当窓口がないためです。当研究室は産学連携研究を積極的に展開してはいますが、人事担当者との繋がりは基本的にないため、研究室推薦のようなものは期待しないで下さい。もちろん、民間企業への就職を阻むものでは決してありませんので、民間企業への就職を考えている人は、きちんと自分でスケジュールを立て、就職活動を行って下さい。先輩に聞いたり、同期と情報交換したりするなど、研究室のメンバから情報を得ることはあると思います。

研究機関(大学や国立研究機関など)の研究職への就職活動に関しても、基本的には自力で活動してもらわざるを得ません。そして、非常に厳しい茨の道です。ただ、研究者を目指している事を早い段階から表明している学生には、研究者になるための心得、公募の現状分析、活動の仕方や戦略、書類の書き方、面接の受け方まで、出来る限りのサポートをします。しっかりと実力(研究成果と総合力)や魅力を備え、公募を突破できるよう、頑張っていきましょう。

公開日:2014年08月20日
最終更新日:2015年08月10日