フォーラム

Forum

課題協学科目 :科目実施班から

基幹教育院 教授 角俊雄

 この科目の紹介は、vol.1 にも掲載されていますので、今回は実施方法について述べたいと思います。
 この科目は基幹教育の全員必修科目で、全学生を月、火、木、金に振り分け、各曜日4つから5つのクラスを立て、1クラス約150名の学生を、文系、理系混成の3名の教員にて、全体を57名の教員で担当しています。また、学生の所属学科や文理混合の割合を考慮して均等に学生のクラス配属を決定します。
各クラス、九州大学教育憲章が掲げる4つの原則、「人間性の原則」、「社会性の原則」、「国際性の原則」、「専門性の原則」に関わり、かつ、現代社会に生きる市民に求められる以下の4つの基本課題、「知識」、「生命」、「創造」、「共生」に沿った『考える』協学課題を、担当教員が各自の専門分野に即して提示し、1つの教室テーマを設定します。
 1クラスは50名程度からなる小クラスに分けられ、小クラスごと学生は、2コマ連続(180分)の授業4回で行う協学課題3つに取り組みます。授業は主に、講義、個人演習、4〜6名からなるグループにおける活動から構成され、協学課題の題材に関する説明と問題提起に関して、学生は、目標を定め、個人演習やグループ活動を通して様々なアプローチをすることで問題解決をし、ポスターやスライドなどでグループごとの成果を発表し、その協学課題についてまとめます。
 毎年担当教員が変わりますので、クラスの担当教員編成も変わり、そのため、教室テーマも変わります。毎年、新たに同じクラス担当の教員3名で相談しながら教室テーマを決定し、上記の点を踏まえ、授業設計を行っています。
学生は3つの協学課題に取り組み、様々なアプローチ方法を体験します。この体験が知らずと学生の行動力の一助となることを切に望みつつ、この場を借りて、協力いただく教員の皆さまにお礼申し上げます。
 なお、課題協学は登録商標されていることを申し添えます。












出典:『基幹教育ニューズレター』第9号(2018秋)

 
一覧に戻る