物理専門チーム
基幹教育における物理学の授業では、力学基礎/概論、電磁気学基礎/概論、熱力学基礎/概論など、自然科学の基盤となる科目を学びます。自然界を支配する現象を理解するための根幹原理を身につけることを目的としており、ベクトルや微積分を用いた数式表現を通して、自然科学の基本言語である数学も同時に習得していきます。講義の中に演習を組み込み、「手を動かして考える」力を育てる点も特徴です。高校で物理を履修していない学生向けの概論科目では、より基礎的な内容に重点を置き、物理の世界へ無理なく入門できる設計としています。また、文系学生向けの身の回りの物理学A・Bでは、生活や社会に身近な現象を題材に、物理学の面白さと意義を実感できる内容が展開されています。
基幹教育では当初からアクティブラーニング型授業を積極的に導入してきました。従来の「講義+演習」という分離型から転換し、学生同士の対話と協働を重視した反転授業を積極的に取り入れています。授業前に動画や資料で予習し、授業では教員や仲間との議論を通して理解を深める学習スタイルであり、正答よりも“そこへ至る思考のプロセス”を大切にしています。
この流れをさらに加速するため、令和7年度より「演習科目」を廃止し、講義内に演習要素を統合した形式へと全面的に移行しています。これにより、「知識を受け取り、後で演習する」という一方向型の学びから脱却し、授業そのものを常に思考と表現が求められる場へと一新しました。毎回の授業では、グループワークやピアインストラクション、クイックチェックなどを組み合わせ、互いに説明し合うことで理解を強固にする設計がなされています。
こうした取り組みの狙いは、計算力に加えて次の力をバランスよく育成することです。
・物理学の概念的理解
・論理的に考える力
・数理モデルとして現象を捉える力
・仲間と協働し、考えを言語化する力
高校までの「与えられた公式を当てはめる学び」から脱却し、「自ら問いを立て、数式と言葉で説明し、仲間とともに新しい問題に挑む学び」へ。1年次からその力を培うことで、2年次以降の高度な専攻教育へと自然に接続し、将来の研究や技術開発の現場で求められる科学的思考力を着実に育てていきます。
一覧に戻る