自然科学実験専門チーム
理系ディシプリン科目「自然科学総合実験」は、多くの理系学部で学部1年次に受講する必修科目として位置づけられている授業です。
自然科学とは、自然現象を対象とし、そこに見出される普遍的な法則性を探求する学問です。この点を踏まえ、本授業では、物理学・化学・生物科学の各分野における実験・観察を通じて、自然科学という幅広い学問に親しみ、理解を深めていくことを目的としています。
また、実験を通じた自然科学への理解だけでなく、実験・観察の技術やデータの取り扱い、実験ノートの書き方やレポートの作成方法を含めた、実験に基づく科学的な探究姿勢を培うことも重要な目標としています。
本授業では具体的には、物理学・化学・生物科学それぞれで2つずつ実験テーマを設け、計6回の実験を実施します。
いずれの実験も高度な専門知識を前提とするものではなく、「測る」「観察する」「記録する」「考察する」という科学の基礎的プロセスを、自分の手で経験することに重点が置かれています。
2人あるいは4人1組で実験を行うこともあり、教科書に記載された手順を淡々と進めるのではなく、ペアの学生と議論しながら進めていくことも、授業を通して身につけてほしい重要な要素と位置付けています。
また、意図しない実験結果が得られることも珍しくありませんが、そのような場面こそ「なぜこのような結果になったのか?」と、教科書に記載された内容のみにとらわれず、データや実験条件を手がかりに考察する姿勢が求められます。実験技術そのものの習得と並んで(時にはそれ以上に)、学生の皆さんにはこの過程の重要性を意識して取り組んでもらいたいと考えています。
このように本授業は、大学入学前に多く経験してきた座学中心の授業とは性質が大きく異なります。
そのため、実験レポートの執筆も決して容易ではありませんが、試行錯誤を重ねながら自分の言葉で考察をまとめる経験は、以降の大学での学びの確かな土台となります。
また、「自然科学総合実験」で得た経験をさらに発展させる科目として、理系ディシプリン科目「実験で深める自然科学」を冬学期に開講しています。この授業では、物理学・化学・生物科学に加えて、地球科学・自然科学演習を含めた実験・演習を合計8回実施します。多様な実験に触れることができる機会ですので、自然科学の理解をより深めるために、この授業も是非積極的に活用してください。
「自然科学総合実験」を含む実験授業が、各自の専門へ進むための「入口」として、また科学との向き合い方を見つめ直す機会となることを願っています。
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