フォーラム

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開講にあたって(2015)

基幹教育院教授 原田 恒司    

 平成27年度より、2年次以上の学生を対象とした「高年次基幹教育科目」が開講されます。平成27年度は全学教育の「高年次教養科目」との同時開講となりますが、平成28年度以降は「高年次教養科目」は開講されず、「高年次基幹教育科目」が読み替え科目となります。
 基幹教育構想全体の中で、「高年次基幹教育科目」は初年次教育で培われた「学び方を学ぶ」基礎をさらに発展させるという重要な意味を持っています。基幹教育は初年次だけで終わるわけではなく、4年一貫して続けられ、さらには大学院基幹教育へと繋がるものです。2年次以降の学習は各学部学科の専攻教育が中心になることは当然ですが、基幹教育は専攻教育と相補的な役割を果たすことが期待されています。
 「高年次基幹教育科目」とは一口で言うとどんな科目か?と聞かれたら、一口では答えられないようなバラエティに富んだ科目群だと言うしかありません。あるものは専攻科目を補うようなテーマを扱い、あるものは全く異なった視点からのアプローチを提供してくれるものでしょう。専門の学習だけでは得られない、開かれた知の科目群です。

 このような新しい科目群の開講に向けて、総合科目・高年次基幹教育科目班は1年間準備をしてきました。分散キャンパスで開講されることもあり、多くの科目が各部局から提供されるという事情もあり、開講についての調整は主に部局を代表する先生との間で行いました。平成27年度から予定通り開講できるのはこれらの先生方のご協力によるもので、大変感謝しています。
 これから大学院基幹教育科目の開講、基幹教育カリキュラム全体の見直し、クォーター制の導入、国際教養学部(仮)構想、箱崎キャンパスの移転と、非常に流動的な環境にあるので、(まだ開講もしていないのに少々気が早いですが)それに合せて適宜見直しをしていかなければならないと思います。

出典:『基幹教育院ニューズレター』第2号(2015冬)

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