フォーラム

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課題協学科目実施班から(2014)

基幹教育院教授 古屋 謙治

 基幹教育がスタートして早や2か月が経過しました。学生・教員ともに文理混成チームで臨む課題協学科目におきましては実施前に様々な不安がありましたが、各教員チーム内での綿密な打ち合わせや科目班メンバーの献身的な努力が実り、授業は順調に進んでいます。この場をお借りして科目班班長として改めてお礼申し上げます。  
 個人的に実施した本授業に関する学生アンケートでは、ほとんどの学生が他学部・他学科の学生と議論し協働作業を行う機会を好ましく思っていると回答しています。これは昨年度実施した試行授業でも同様の結果でした。しかしながら、希望者のみが受講した試行授業にとどまらず必修科目として実施した今年度においても同様の結果が得られたことは注目に値します。詳細は前期授業終了時の授業アンケートで明らかになることでしょうが、本授業が学生たちに良い刺激を与えていることは間違いなさそうです。そうは言っても、本授業は学生に興味の種を撒き視野を広げるためのきっかけを与えているに過ぎません。学生の心に芽生えた興味をディシプリン科目や高年次基幹教育科目などを通して成長させることも基幹教育の重要な役割の一つです。

 本授業は全学出動体制に基づき全部局の先生方にご担当いただいています。この先生方が文理混成で3人チームを組み一つの授業を作り上げていく作業は「課題協学」の授業そのものであり、先生方ご自身もまたこの科目の受講生です。本科目を担当することで先生方ご自身の視野が広がり、今後の授業のみならず大学運営等にも良い影響を及ぼしてくれることを期待しています。より多くの先生方がこの科目を体験してくださることを願っています。


出典:『基幹教育院ニューズレター』第1号(2014夏)
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