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健康・スポーツ科目班から(2015)

基幹教育院教授、キャンパスライフ・健康支援センター 熊谷秋三

 
 健康・スポーツ科目では,心身ともに健やかな人材の育成を目的とします。そのために,主に様々な身体運動やスポーツを媒介として,生活の基本となる健康・体力およびそれらを高めるための方法に関する正しい知識の獲得,ならびに様々な社会的要求に応えるために必要とされる心理社会的能力,いわゆるライフスキルの習得を目標としています。各科目は,年次進行に伴って,これらの知識やスキルが段階的に向上していくよう準備されています。「健康・スポーツ科学演習」は,1年次前期に開講される全学部必修科目です。この演習では,学習活動・社会活動の基盤となる健康・体力を向上させるための身体運動あるいは心身のトレーニングの原理と実践方法を学習するとともに、自律的セルフケアスキルであるライフスキル(ストレス対処・目標設定・リーダーシップ・コミュニケーションスキルなど)の習得を目指します。また,演習は必修科目ですので,学校医により所定の授業活動は困難と判断された学生に対しては,アダプテッドスポーツ科目を設置し,個々の学生に応じたカリキュラムが準備されており,必修の単位取得が可能なプログラムを提供しています。1年次後期には,身体運動科学実習Ⅰおよび健康・スポーツ科学講義Ⅰが,また,モジュールⅡでは,身体運動科学実習Ⅱ,Ⅲ,Ⅳおよび健康・スポーツ科学講義Ⅱが開講されます。身体運動科学実習,健康・スポーツ科学講義は選択科目です。これらの科目の履修により,自律的な健康行動に結びつくような運動スキルあるいはライフスキルの更なる向上を図ること,また,健康・運動・スポーツ科学にかかる理解を一層深めることができます。なお,「健康・スポーツ科学演習」および「身体運動科学実習Ⅰ~Ⅳ」は,教育職員免許法施行規則に定める「体育」の対応科目となります。科目班では,今後もスポーツや運動を通してアクテイブラーナーの育成に貢献していきます。


出典:『基幹教育院ニューズレター』第3号(2015夏)
 
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