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大学教職員職能開発

大学教職員職能開発

九州大学 基幹教育院 次世代型大学教育開発センター > 大学教職員職能開発

概要

本モジュールが提供する研修プログラム群は、2つのグループから構成されます。第一は、大学教員としての基盤的な知識を獲得し、それを現場で活用できる資質・能力を養成するための研修プログラムです。授業スキルを中心にしたTeaching能力の育成が出発点ですが、学生のLearningについての深い理解が求められます。 具体的には、近年の大学教育改革はいったい何を大学や大学教員に求めているのか、教育のプロフェッショナルとしての大学教員とはどういう存在なのか、学生の「学習」が単に単に知識を修得するだけのものではないとすれば、それはどのようなものなのか、コース(授業)をデザインするにはどのようにすれば良いのか、シラバス作成の方法、学修成果の評価(到達度評価)とそのフィードバック方法などのテーマを扱います。 これらのプログラムは、九州大学大学院基幹教育科目としての「PFFP –Preparing Future Faculty Program-(大学教員養成プログラム)」をベースにアレンジし、それを他大学教員に開放する方向で現在試行しています。また、今後は研究倫理や特別な配慮を必要とする学生に対する教育の在り方についても、プログラムに組み込んでいくことを試行・検討しています。 第二は、学生の主体的な学びを促すために、今日の大学教育では必須とされているアクティブ・ラーニングの諸技法を学ぶ研修プログラムを提供します。アクティブ・ラーニングは、中教審答申『新たな未来を築くための大学教育の質的転換みに向けて~生涯学び続け、主体的に考える力を育成する大学へ~』(平成24年8月)において推奨され普及するようになりました。 また、アクティブ・ラーニングは単なる授業法テクニックではなく、学生の「学び」そのものについての考え方やその背景となる人間観・教育観にも深く関わるものでもあります。本拠点においては、そのような過程や考え方を踏まえつつ、アクティブ・ラーニング諸技法の習得によって実践的スキルの向上をめざします。 具体的には、ミクロなレベルでは、学生個々の能動的学びを促すライティング指導の在り方から、マクロなレベルにおいては、アクティブ・ラーニングの組織的取組としてのPBL導入の手法等の多様な研修プログラムを、「九州大学アクティブ・ラーニング教室」として展開します。

九州大学アクティブラーニング教室

九州大学は、「基幹教育」という理念の下、生涯にわたって自律的に学び続けることのできるアクティブラーナーの育成をめざしています。複雑で困難な課題にも果敢かつ冷静に対峙し、問題の本質の解明と異なる考えや価値案の理解に努め、能動的に問題の解決に立ち向かい、社会の進むべき方向を提示できる、広い教養と深い専門性を求めているのです。そのような課題を達成するために、平成26年から基幹教育カリキュラムを実施していますが、そこでは、大学教育で求められる新たな学びのスタイル(発想対話型授業、クリティカルシンキング、PBL型授業など)への転換が必要であり、そのためのアクティブラーニングのスキル開発も重視しています。 次世代型大学教育開発センターが、広く学外にも研修機会として提供する「九州大学アクティブラーニング教室」は、九州大学基幹教育院、各部局、他大学において、優れたアクティブラーニング実践を進めている方々を講師として、ワークショップ型研修を中心に実施し、参加者の方々とともに学び、スキルを高め、また、大学教育における能動的学修の意味を深く考えていこうとするものです。広く皆様のご参加を歓迎いたします。

イノベーション教育セミナー

近年、科学技術やグローバル化の進展により、我々を取り巻く環境の変化は、予測困難なものとなっています。10年前の我々は、現在の状況を予想しえたでしょうか。おそらく、10年後の未来を描いてみても、我々の予想を超えた状況になっているかもしれません。 そういった状況の中では、知識やスキルの習得だけでなく、多様な考え方を踏まえ、様々な知識や技術を組み合わせながら、予測困難な社会に柔軟に対処し、イノベーション(新たな価値の創造や既存の価値の変革)を起こせる人材が求められています。 そのため、大学における教育・研究の場でイノベーションを促す方法的態度の醸成は喫緊の課題となっています。そこで鍵となるのは、多様性、対話、協働であると我々は考えます。大学をはじめとする研究機関だけでなく、企業や地域社会といった多様な現場では、それぞれのシーズとニーズがあり、対話と協働を通じてそれらの間を橋渡しながら未来を展望することで、イノベーション創出の基盤を作ることが求められています。 従来から行われている教育・研究活動に加え、それぞれの領域の壁を越えて相互にコミュニケーションをはかり、課題の要請に応じて新たなモデルを形成していく方法をどのように具現化していくのか、イノベーション教育セミナーではそこにチャレンジしていきます。 社会の諸課題や自己について、創造的・批判的に吟味しつつ、自ら問題を発見していく人材を育成するためには、到達されるべき目標だけではなく、そのプロセスそのものに創発的な価値が内在されている必要があります。そして、その方法を促進する手段として、デザイン思考、ワークショップ、ファシリテーション、ケースメソッドといった方法が挙げられます。これらを取り込むことで、多様な参加者と対話し続け、従来の体系的知識習得ではなく、多様性から新たな視点や思考を生み出すための方法を扱い、参加者が直接経験し自ら動き出すための場を提供していきます。

活動実績

センターについてリベラルサイエンス教育開発大学教職員職能開発専門的職員養成活動履歴報告書・刊行物
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九州大学 基幹教育院
次世代型大学教育開発センター
Center for the Future Development of Education