気まぐれ雑記(2014年度)

2015年03月24日

年度末進行も大詰めで、いよいよ余裕が無くなってきました。色々な〆と新年度の準備に加え、予算を新たに2件も申請することにしてしまったから・・・。でも、学生さんの自由闊達な研究環境確保とポスドクさんの安定的人件費確保とプロジェクトの発展のため、頑張ります。ギアをもう一段上げていこう。

科研の発表を控え、嬉しいこともありました。某助成金の内定。ありがとうございます。幸先が良いです。これで科研が全滅したとしても、当面は、少しは大丈夫かな・・・。

朝イチで返さないといけないメールを尻目にこれを書いているのは現実逃避の何物でもありません。ただ、ちょっとメモしたいことがあり。今朝運転しながら「書くこと」についてふと考えたんですが、写真と同じだなと思って。写真は視覚芸術的要素、記録要素が強いのは当たり前ですが、もう一歩進んだ作家的発想をすると、「写真は行為」が持論なのです。機械を使ってそれなりにリアルに記録できる媒体であるからこそ、表現内容そのものよりむしろそれを行うまでとその瞬間の行為が大事だと思うのです。そしてそれが弱くてもちゃんと写真に出る。私が研究ノートに書くことも、記録的要素はもちろんありますが、まとめた内容そのものよりむしろまとめる過程で頭を整理して、学習したり発想したりする行為が重要なのです。そのためにペンを執ります。・・・でも、これから午前中はキーボードを叩きます。

2015年03月17日

高知に行ってきました(写真は高知県立美術館で「撮影可」だった蝋人形の龍馬さん)。高知工科大との共同研究のキックオフ研究会で情報を共有し、懇親会で密に話し合い、悲願の「fMRIを用いたにおい研究」に向けての第一歩が踏み出せたと思います。今から進展が非常に楽しみです。科研が採択されて欲しい装置が買えれば言うこと無し。4月1日の発表に向けて、今からそわそわしています・・・。

今回は短いフライトだったのであまり読めなかったのですが、出発前にふと「ああ、自分はもう太宰の享年を超えたのだなぁ」としみじみ思ったので、太宰の文庫本を1冊持っていきました。太宰作品は既にパブリックドメインになっているので、青空文庫でも読めるのですけどね。ということで、今夜はiPadで続きを読みながら寝ようと思います。

2015年03月12日

私が代表を務める嗅覚九州プロジェクト医農理工文連携による「におい」の最先端総合研究の研究成果ポスターが博物館ウェブサイトに掲載されています)のメンバでもある広津先生の「がん探知線虫」の研究が脚光を浴びています。先日、日経新聞でもスクープされていましたが、Yahoo!ニュースのトップにも来ました。初めてこの話を聞いたのは数年前ですが、とにかく精度が高くて低価格。動物倫理的な制約も少なく使いやすい。大企業も絡み、実用化に向けてどんどん加速していくと思います。神経細胞がわずか302個しかないのにヒトと似た生物学的特性も備えていたり、遺伝子の全ゲノムが解読され、その40%がヒトの遺伝子と相同(よく似ている)ことが知られている線虫。その性質ゆえ、これまでは基礎研究がメインでしたが、広津先生はそこに応用研究を持ち込んだという発想がとても冴えています。ブラボー!!

2015年03月06日

この時期色々な事が重なりすぎてただただ忙しいです。でも、研究者は常に前のめりに走り続けているので、立ち止まると倒れてしまうのです。常に「決めないといけないこと」に囲まれているので、「方針」は可能な限り即断即決しつつ「作業」はきっちり丁寧にやる。その昔、甘利先生か合原先生がおっしゃっていた、「難題」は常に頭の中に入れておけばふとしたきっかけで「解」が見つかる、という事もままあります。私の場合は、頭に入れておくのか、入れたくないけど入っているのかはわかりませんが・・・。

ちなみに、短期記憶の容量として有名な「マジカルナンバー7±2」は、
Nelson Cowan (2001). The magical number 4 in short-term memory: A reconsideration of mental storage capacity. Behavioral and Brain Sciences, 24, pp 87-114 doi:10.1017/S0140525X01003922
によると「4±1」だそうで、恥ずかしながらこれは最近知りました。超ナナメ読みしただけですが、「7±2」よりは説得力がありそうです。私が同時期にこなしている仕事の数は常に10個ほどあるのですが、短期的なマルチタスクができている仕事の数は4つくらいのような気がします。デスクのディスプレイの数も4枚だし。

2015年03月02日

色々と思う所有り、ちょっとまた寝不足な感じが続いています。「書く」ということは即ち考えを整理することなので、いくつか書いておきます。ちなみに、これまで何度も言っているように、私の仕事道具は、メモ取り(アイデアスケッチ)は紙(ノートブック)とペン(万年筆)、文章書きはパソコン(英語配列キー)と決まっています。その理由は、思考を邪魔しない速度が出せるから。メモ取りでも、文章の材料となるような箇条書きは、OneNoteでやることが多いです。それは文章を書くにはこっちの方がアクセスが良く速いからです。

さて、まず1つめは、怠ける人と真面目な人に対する成績評価について。学部でも大学院でも、最終的には成績を評価し、評定(スコアを付けること)を行います。評定のやり方は様々な方法が提案されているのですが、完璧なものはないでしょう。だから、色々と細かく配慮を行っても「自分の方が明らかに頑張ったのに、怠けたアイツと同じ成績なのは納得がいかない」というケースが起こり得ます。その原因は、要領の良さだったり、評定の粗さだったり色々です。ここで感じる「不公平感」は学生のモチベーションの低下を引き起こしたりするので、できる限りの配慮をする必要はありますし、常に改善していくべきです。ただ、評定に「不公平感」を感じたとしても、これは全く報われないわけではないのです。有形無形に評価は付きます。そしてそれが評判として拡がっていきます。その一方で、私としては、下ではなく上を見て欲しいなぁと思うのです。それぞれ目指すところは違うと思いますが、その分野、業界で「高み」を目指すのであれば、「自分がしっかりやったかどうか」が重要であって、自分にとってプラスになった事が少しでもあればそれで良いのではないかと思うのです。実際、自分が学生の頃はそうでしたし、今もその気持ちに変わりはありません。同じように給料をもらっていても、仕事の質・量は個人個人で全く違います。その中で自分が満足する仕事を続けていれば、良いことは後から付いてきます。 (つづく)

2015年02月21日

大学では教材の電子化(電子スライド化)が進んで久しいですが、今そこにデータサイエンスが持ち込まれつつあり、そのツールとして電子ポートフォリオが注目されています(言わば、授業の「ネオ電子化」)。従来の板書ベースの授業では、二度手間三度手間をかけ、かつ、ヒューマンエラーの危険性を何重にもかけて成績評価をしていました。それに比べると、ネオ電子化は非常に効率的かつ目の行き届いた授業を提供することができるため、今後の高等教育において本流になっていくのは間違いないように思いますし、それでいいと思います。

授業を受ける学生にとってもメリットは多いです。ネオ電子化の最大の利点は、教材+自己の学習履歴+他者コメントの記録性と検索性にあります。なので、タブレット端末やらスマホで電子書籍を読む気軽さで「お勉強」ができます。これはきっと一定の効果を上げることでしょう。

ネオ電子化が上手く機能し、授業をする側も受ける側にも本当にメリットがあるのであれば、研究室、研究グループ、研究プロジェクトといった小規模な研究現場にも導入してはどうか、と考えています。「古き良き大学」の時代と比べ、現在の大学を取り巻く環境は遙かに過酷だと言われます。確かに、私を含め近場でのんびりしている人は皆無です。今の大学でも居るのでしょうけれど、私の仲間や同僚はアクティビティの高い人ばかりなので、というかそういう人達としか一緒に仕事をしないので、みな本当に忙しいです。そこで、ネオ電子化ツールの導入によって研究活動の記録をきちんと管理し研究室運営に健全に生かせられれば、教員の負担が減るとともに各人の研究活動にも生かせられることでしょう。学生時代にBibtexでシコシコ手動で文献を管理していた私が今やEndNoteを手放せないように、「Maharaを研究活動に特化させて改変させたツール」なんかを作れば、結構売れると思うんですよね。本気でやろうかな。研究チャンスかつビジネスチャンスかもしれないので、詳しいアイデアは伏せますよ、ふふふ。

とは言え、アイデアを文字+絵で走り書きして書き留めるのは、紙にペンが最速・最強だという持論は変わりません。筆記における数ミリ秒の遅れ、零点数ミリメートルのズレが、知的生産性を極端に下げるというのは、私自身の感覚としてしっかりあります。脳科学的にそれを証明してみるのも面白いなぁと。こちらもいいネタになりそうなので、具体的な内容は伏せますけどね、ふふふ。

2015年02月15日

Facebook経由で伝わってきた山中先生の高校生向け講演会での「VWの話」。研究者として成功するにはvisionを伴ったwork hardが大事、というお話です。これは留学先(グラッドストーン研究所)の所長の言葉であり、山中先生自身も実践し伝えている言葉でもあります。こういう金言は成功したからこそ言える事でもあって、実際は「visionを伴ったwork hard」を実践している人は山のように居るんですよね。それは、山中先生ご自身もよくわかっておられ、高校生に最後に贈った言葉が「人間万事塞翁が馬」でした。僭越ながらすごく共感できます。「人生何が起こるかわからないんだから、本当にベストを尽くしたらその結果は天に任せるしかないじゃないか」と私も思っていて、以前からfacebookの好きな言葉に「盡人事而待天命」を入れています。今のテニュアのポストを獲得する直前にそういう心境になったので、その頃に書いたんだと思います。

で、visionの話。元々の私の専門もvisionですが、ここではもちろん「視覚」の事じゃなくて「研究の展望」の事です。私の研究室では多角経営をしていますが、根底には「感覚系を解明したい」という思いがあります。生物が生きていくために脳によって創造されたのが感覚であって、神秘的で不思議で不思議でたまらない、というのが純粋な理由です。ただ、単に感覚系を解明したいだけではなく、そこから全く新しい何かを創造(クリエイト)したいという野望があります。最初は(今もですけど)、クリエイトしたい対象が「アート」でした。元々大好きなアートへの思いから視覚研究に行ったフシもあり、視覚研究からアートに意識が向いたフシもあり。でも、最近思いを強めているのは、脳の機能強化です。世界中の脳科学者も私も、こんなに脳の研究をやっているのに、研究テーマの発想・着想は旧態依然として「アタマのヒラメキ」に依るものが多いです。研究成果によって機能強化された脳によって画期的な発想・着想が得られてこそ、ブレイクスルーが達成できると思うのです。人工知能でもなく脳トレでもない、次元の異なる機能強化。こういう所に繋げて行きたいと、私は考えています。

最初の研究対象が初期視覚野だったということもあり、脳機能を説明する上で私の好きなアプローチは、やはりボトムアップ的なものです。感覚系からのボトムアップで創造した「思考システム」が発想し、その発想を基に「自分の脳」が研究テーマを着想する。私が行っている脳の研究は、そういう研究の「ブレーン」を創り出す事に繋げて行きたいなと思っているわけです。

2015年02月08日

金曜日は、学会の演題申込〆切(受け取る側)とレポートの〆切(受け取る側)が重なって、それはそれはメールが乱れ飛んでおりました。各方面に演題をお願いしている手前、自分も発表しない訳にはいかないので、何とか(さっき)完成させました。ふぅ・・・

共同研究者のドイツ人学生からメールが来て、Computational and Systems Neuroscience (Cosyne) にアクセプトされた模様。私自身そっち方面の研究から少し遠ざかりつつあるのでこの国際会議には出たことが無いのですが、結構採択率が厳しいのですね。何はともあれ良かった。

私の出発点である計算論的神経科学のアプローチは、実験では明かしようのない(原理的には可能でも現実的に極めて困難な)脳内情報処理メカニズムに、計算論で鋭く切り込むというものです。これを鋭く進めれば進めるほど計算論的手法の存在意義は高まりますが、その反面、実験による実証が困難になるという大きなジレンマを抱えています。神経科学では、最終的に実験によって実証しないといけません。そのあたりのジレンマを解消し、計算論の出発点となる実験データを自前で用意するためにも、計算論的理論家は遅かれ早かれ大なり小なり、実験への道を進む事が多いです。と言うことで、脳波からfMRIに向けて、実験をどんどん拡充していきます。「感覚」がどのように脳内で生み出されているのかを解き明かすために・・・。

2015年01月29日

成績評価と学位論文と研究プロジェクトの〆等々でかなりカオス化が進行しています。デジタル時代の中西先生が、「コピーロボット欲しいでしょ」って言いながらタオルをねじり鉢巻き状態にしていらっしゃったお姿を思い出します。気合いだぁ!気合いだぁ!気合いだぁ!・・・

で、あまりに忙しいので、「やっぱり秘書さんが欲しいよねぇ」と学生さんとその理想像を語っていたりもしたのですが、誰をイメージしてそういう発想をしていたのかがやっとわかりました。リーガルハイの服部さん!!

冗談はさておき、年度末までにプロジェクト研究の成果を着実に出しつつ、におい、快適性評価、神経教育学のそれぞれで次にやりたいネタを既にいくつも温めているので、来年度はまたNature姉妹誌級を狙いますよ。深夜のテンションで研究テーマを考えるのは良いのか悪いのかわかりませんが・・・。

ちなみに、深夜の躁状態については色々な人が色々な事を言っているようですが、私の場合は子供を寝かせるタイミングで一旦寝て、深夜~早朝に復活して仕事するというある意味「規則正しい」パターンが出来ているので、ちょっと違うと思うんですよね。現在睡眠研究にも関わっていますが、現状では基本的に異なる環境下での睡眠を比較しているだけなので、もっと介入した研究もやってみたいですね。

2015年1月3日

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。年末年始はとにかく寒いですが、お屠蘇でぽかぽかしています。日本酒もやっぱり美味しい。昼間から飲み、豪快に昼寝。そして家族サービスとちょこちょこ仕事。その合間に、ここのトップページのデザインも少し変えました。細部に宿る神を逃さないよう、レイアウトからアニメーションのタイミング、ぱっと見にはわからない部分まで今回も徹底的に。最近ロシア方面からのリファラスパムが鬱陶しいので、そちらもフィルタで除外しました。

ちなみに、このページのタイトル「気まぐれソースコード風雑記」は、もちろん「シェフの気まぐれ○○風サラダ」をもじって付けたものですが、「ソースコード風」の真意を理解している方はどのくらいいらっしゃるでしょう。プログラマーならわかると思いますが、他人のソースコードほど読みにくいものはないですよね。ということで、ジャーゴン満載、論理構造も厳密さも気にしないで書いているのでそういうつもりで、というエクスキューズが含まれた隠喩となっておるのでございます。

仕事始めまであと少し。今年も頑張ってまいりましょう。下の絵は、年度末に娘を連れて研究室に行った際に、椎木講堂の裏で捕まえたカナヘビくん(拙画)。娘が興奮して冬眠から起こしてしまい、現在自宅で飼っております。今の娘のアタマの90%以上はカナヘビ・・・。

2014年12月28日

あっという間に今年もあと僅かになりました。今年は年内の授業が終わるタイミングが思いのほか早く、来週もあるものだと思って「良いお年を」を言いそびれた授業がいくつかあります。火曜日なんて23日が祭日だったため、16日が年内最後の授業でした。「That's all for today. See you next week!(英語でやっている授業のタメ)」と普通に締めたものの、誰一人としてツッコんでくれなかったので、学生も多分年内最後だとは思っていなかったのでしょう。

今年は基幹教育元年で極めて慌ただしい年でした。と同時に、自分の研究室運営も始まったので、研究指導に割く時間も増えました(学生さんの研究指導は喜んでやってます。ばっちこい!!)。仕事納めの日なんて研究指導と共同研究打合せと雑務で分刻みのスケジュールで、3時半すぎの数分のスキマ時間にメールを書きながら昼ご飯のサンドイッチを食べたくらいで、大掃除的なことは1秒たりともできませんでした。そして夜は忘年会で(最後の最後に忘年会が開催されるのが基幹教育院らしいです)、遅くまでワインを飲んで調子に乗って喋りまくったので、次の日は二日酔いとガラガラ声でした(笑)。

とは言え、本当に忙しくなるのは年明けから年度末まで。各種成績評価に加え、卒論2件の追い込みと修論指導のお手伝いが1件、博論審査が2件と色々なお仕事・・・。共同研究プロジェクトも相変わらずいくつも抱えてマネジメントも実働作業もやっているので、そちらも残りの3ヶ月は火の車もとい馬車馬のように・・・。ただ、2年前に地獄を見た者としては、ポストがあることは本当に有り難い事です。代表で4件出した科研とか他の研究助成金の結果を楽しみにしつつ、来年度は「におい研究」で世界トップレベルのステージに進む計画が着々と進んでおり、ウズウズしています。

ということで、これから年賀状製作にかかります。毎年年賀状は住所録の管理から裏面の作成と印刷全てを私がやっていて、口しか出さないくせに一切の妥協を許さないヨメといつもモメます。家内安全。押忍。ちなみに、このペンとインクはペリカンのM2000とエーデルシュタイン・ジェード。緑縞の色と良く合います。

2014年12月19日

1年生の課題協学の第2タームが終わりました。前期から数えると第5ターム目になります。私は受講学生に毎回授業の感想を書いてもらっていて、聞き入れるべき要望等はできるだけ授業設計に反映させて、内容をアップデートしてきたつもりです。感想は直接私が読むため(そしてそれを学生もわかっているため)、それなりのリップサービスは当然含まれているでしょう。それを差し引いても毎回反応は良く、課題協学の仕組みを存分に活かした設計が出来ていると考えていいでしょう。

私のクラスでは、明確な役割分担と時間管理を行い、最後にポスターセッションをします。私の分野の学会でよくあるフリートークライブ形式のポスターセッションにしているので、やはり緊張するんですよね。でも、やってると説明も徐々に上手になってくるし(もちろんしっかり準備をしている事が前提)、聴衆が集まるとテンションが上がってきます。多くの学生さんもそのポスターセッションの醍醐味、説明の難しさと楽しさ、そしてポスターを作る際に協力して取り組んだ事の意義をきちんと理解してくれているようだったので、ほっとしています。

2014年12月15日

「物欲は減退気味」と言いつつ、衝動買いしてしまいました。前号の『趣味の文具箱』でその存在を認めつつも、M800茶縞があるから別にいいかなとスルーしていたペリカンの限定万年筆、スーベレーン M101N トータスシェルレッドを。買いに行く時間はないし、とにかく衝動的に、カード払いを良いことに、実物を手に取ること無くネットで注文してしまったのですよ。そうして届いたのは、思った以上に小ぶりの、でも存在感抜群のペンでした。

雰囲気もサイズ感も良好、インクフローも書き味も良好ですぐに気に入ったのですが、ペン先スリットの内側がちょっと丸められ過ぎていて先端に行くほど馬尻傾向だったのが玉に瑕でした。ロディアだとまずまずなんですが、普段研究ノートとして使っている生協のフルース紙のノートでは、結構な割合で書き出しにスキップするのです。やはり普段のノートで気持ちよく使いたいもの。しょうがないので、スリットの幅と角度をほんの僅かだけ調整し、ペンポイントを#8000と#4000でこれまたほんの僅かだけ研いで、9割以上の出来に仕上げました。これで、ロディアはもちろん、研究ノートでも9割以上スキップ無しで書き出せるようになりました。

あ、ちなみに、万年筆界隈では最近ようやく「tortoise」が「トータス」と日本語表記されるようになってきたようで良かったです。数年前までは雑誌もネットショップも「トートイス」と書かれることが多く、それを見る度にげんなりしていたのです。ただ「often」を「オフトゥン」と読むアメリカ人が結構居たりする(カナダ人はもっと多い印象)ので、それほど目くじらを立てることも無いのかも知れませんが・・・。

2014年12月10日

私は幼少期から収集癖がありまして。最初は石ころから始まり、キン消しを経由してコインに目覚めていきました。今ではコイン収集は止めているのですが、写真機材や写真集、万年筆など文房具、そしてここのところG-SHOCKが増殖しております。全て自分なりの強いコダワリがあって、そのコダワリのフィルターを通過した「いいな」と思うモノが結果的に増えていく、というのを繰り返しています。ただ、最近は「何をどれだけ集めても墓場には持って行けないでしょ」という境地に少し達しつつあって、物欲は減退気味ですが・・・。

2014年11月28日

北米神経科学学会で発表するため、ワシントンDCに行ってきました。とにかく寒かったですが、怒濤の一ヶ月を乗り越えちょっと気分転換したいと心から願っていたので、いい旅になりました。ただ、ジェットラグがようやく解消されてきた頃に帰国してまたジェットラグなので、概日リズムはだいぶおかしな事になっていましたが・・・。

2014年11月09日

福岡マラソンの本日は、朝から研究室に来ています。科研費で止まっていた他の沢山の〆切が一気に顕在化してきて、平日はなかなか学会発表(出発まで1週間を切ってます)の準備をする時間が取れないので、家族サービス免除となった今日、研究室にやってきたのです。通行止めが8:30からなので、余裕をもって7:30頃に家を出て。既に、マラソンコースの至る所に警官が立っていて、ちょっと異様な光景でした。牧のうどんが給水ならぬ給食を配ったりと色々と話題になっている福岡マラソン。今日はあいにくの雨ですが、事故無く盛り上がって欲しいものですね。工事の音もしないし、雑用も入らない。ジャズを流しながら、コーヒーを飲みながら、オカシをつまみながら、今日はゆっくり仕事します。

2014年11月04日

この前の月食の写真があまりにダメダメ写真で悔しかったので、ちょっと本気を出してみました。アマチュア写真家の端くれとして、開設13年5ヶ月で280万超のセッション数(≒アクセス数)を誇るマニア向け実験的写真サイトの運営者として、月くらいまともに撮りたいのですよ。月食の後からずっと、ちゃんと月を撮りたい、そう思い続けていました。そして、科研費も落ち着いた月の綺麗な夜、たまたま自由な時間がちょっとだけできたので、ここぞと機材をセットして撮影に臨みました。OLYMPUS OM-D E-M5にアダプタ経由でMINOLTA AF レフレックス 500mm F8を付けて、デジタルテレコンをONにして135換算2000mm!!ここに掲載したのは、リサイズのみの撮って出しjpegです。元天体少年でありながら非天体写真少年だった事にずっと引っかかりを感じていたのですが、今こうして天体写真をデジカメのライブビューで撮ってみると、これがすこぶる楽しいのです!!これは「ポタ赤」まで行ってしまいそうです。

2014年11月02日

子供達が行きたいというので、久しぶりにマリンワールド海の中道に行ってきました。もう何度も行っているのでラインナップはわかっているのですが、このお方がいつもより多めのオーラを振りまいていたので思わず撮影。「すごい顔してるよね」と言いながら見てたら、途中から人の顔以外には見えなくなってきて焦りました(笑)。この色と模様はいわゆる保護色で、この顔は擬態の一種なのかもしれませんが、存在感ありすぎです。魚の視覚ってどうなってるんでしょうねぇ。

2014年10月31日

遂に科研費が終わりました。最終セルフチェックで細かい所を結構直して確定。その後、ギリギリのタイミングにも拘わらず、事務の方々の細部にわたるチェックを受けて(細部まで読み込んでチェックして頂きありがとうございました!!)、4件全ての申請書を微修正して校了と相成りました。4件というのは、現所属部局では最多記録なんじゃないかと思っているのですが、ウチは全国から各分野の強者が集結しているので、もしかしたらもっと上が居るかもしれません。実は、私も当初は5件出すつもりにしていたのですが、冷静に分析して通る確率が低いと判断し、その1件は見送りました。

本格的に書き始めたのは10月10日あたりなので、2週間強。我ながら毎日毎日よく頑張ったと思います。平日は遅くまで残ってやり(夜くらいしかまとまった時間が取れない)、帰ってからも深夜~早朝までやり(家族が寝静まらないとまとまった時間が取れない)、休日はわずかなスキマ時間もしれっと部屋に入ってやりました(今回はそこそこまとまった時間ももらいました)。後回しにしていた〆切の対応などつっかえてるものが多いのでアレですが、秋のビッグイベントの一つが終わったので今はほっとしているところです。人事を尽くして天命を待つ。まさにその心境であります。

2014年10月29日

最後、4件目の科研費を書き終え、電子申請に上げました。後は、チェックリストを入手してセルフチェックを終え、確定させるのみ。既に大学事務のチェックを望めない期間に突入してしまっているので、ミスの無いよう最後まで細心の注意を払います(出来るだけチェックしますよ、とは言って頂いていますが・・・)。

それにしてももの凄い開放感。鳥と座敷犬の次くらい自由!!今は家族みんな寝静まった明け方4時なので、気分は座敷犬も超えてます(笑)。あまりの開放感なので、ずっと様子見してたiOSのアップデートを敢行してしまいました。のるかそるか・・・。

2014年10月26日

ようやく3件目の科研費を書き終えました(あと1件!!)。私の申請書は美しさに定評があり(註:ご近所評)、これだけ推敲を重ねてブラッシュアップしてきたので、来年度は本当にもう落ちる気が全くしません。いい作品ができてくるとむしろ発表(応募)したくなくなってきたり、全部通ったら体が持つんだろうかとか心配したり・・・。いや、そう言いながら後で吠え面をかくことがままあるので、あくまでも謙虚に最後の最後まで気を抜かずベストを尽くします。今回出す4つのテーマは全てやりたいと思っていたことばかりなので、なんとしてでも勝ち取りたいと思います!!

と、威勢の良いことを書いてはいますが、実は結構満身創痍なのです(多分妖怪のしわざ)。若干風邪気味で頭痛続きで、熱は無いのに熱っぽいということもあり、ここ数日は毎日モンスターエナジーを入れて無理矢理アタマを動かしていました。でも、妻から特別手当をもらってマッサージに行けたので、少し復活してきました。この時期は毎年追い込まれますが、「みんなで追い込まれて、みんながそれぞれ打開していく」というのが学生の時から好きなので、だからやっぱりずっと大学に居たいのでしょう。卒論生も頑張って実験しているので、負けないように頑張らないと。

2014年10月22日

無意識にGLAYのBELOVEDを口ずさんでいたので、久しぶりにGLAYを聞いてみたらあらまぁ懐かしい。学部時代にどれだけ歌ったことか。音楽って、繰り返し聞いて繰り返し歌って、当時の様々なエピソードと絡めて記憶されているので、単なる長期記憶とは少し次元が違うような気がするのですよね。そこから妄想スタート。記憶のエンコードはニューロン集団の時空間発火パタンだとして、重複を許さない単純な順列で表現しても P(140億,k) だから、長期記憶の容量は無限というのは納得できます。でも、減り続けるニューロンでロバストに記憶を保持するには冗長な表現でないといけないので、もっとずっと容量は減るんですよね。コンピュータでは、記憶容量を増やしたり通信量を減らしたりするために圧縮技術が発達してきたのですが、脳の記憶でも時空間発火パタンをさらに圧縮したメタ表現で記憶したりしていて・・・。

2014年10月20日

ここ数日、やたらくしゃみが出る、鼻の奥の粘膜が痒い、頭痛、倦怠感があると思ったら、ブタクサのシーズンでした。そうか、そういうことかリリン。2件目の科研費がようやく目処が立ちました。完成させて3件目・・・

2014年10月18日

ぼちぼち SfN(北米神経科学学会)絡みの広告メールが増えてきました。ユニクロでウルトラライトダウンパーカ(裏地の特殊なアルミプリントで良い感じらしい)も買ったし、色々な〆切をやっつけて早くDCに行きたい。でもこの季節はもっと南の方が好きなんですが。

2014年10月16日

科研費の申請書がようやく1つ完成しました!!毎度毎度、完成直後には言ってる気がしますが、これは自信あります!!絶対通る!!あと3つか・・・。

2014年10月15日

Library Lovers' キャンペーン2014の特製しおりデザインに応募したら、採用されました。キャンペーン期間の前半、10月20日~11月3日に学内の図書館で配布されるそうなので、みなさん、もらってくださいね。ちなみに、デザインのテーマは「ライブラリで拡がる・繋がる」。年齢、性別、人種を超えて拡がる、繋がるということを「本の虫」をイメージしたゆるキャラで表現しました。一応、まゆ毛と触覚でLibrary Loversの「LL」と「本の形」を表しています。名前は特に決めていないのですが、敢えて言えば「科研費現実逃避君」(苦笑)。執筆に行き詰まった某日夜中の丑三つ時に作りました・・・。

2014年10月10日

そろそろ本気で焦ってきたので、科研費申請書の本気スイッチを入れました。今回は結構周到に調査して進めているつもりですが、カタチにしていくのはこれから。これは毎年の事なんですが、見栄えの良すぎる図が完成し、わかりやすい文章が書き上がってくると、どんどん自己満足度と根拠の弱い自信が高くなってしまうので危険なんです。落とされた後で冷静に見るとなるほど足りない部分があったなぁ、となるわけです。アイデアの新しさと面白さと関連業績も含めた実現可能性のアピールと熱意。各種プロジェクトメンバのみなさん、頑張りましょう。

2014年10月09日

月食でした。元天体少年として心躍らせながら眺めていたのですが、3歳児がカメラを奪いに来るのでゆっくり撮影ができず、ミラーレスの中望遠・手持ちでこの程度が限界でした。500mm の反射望遠レンズでも付けてじっくり撮りたかったなぁ。

2014年10月08日

青色発光ダイオード(light emitting diode, LED)で、赤崎勇、天野浩、中村修二の3氏がノーベル物理学賞を受賞されました。いつかは取るだろうと思っていたので驚きはなかったというか、むしろ遅かったなというのが正直な感想です。最近の生命科学分野(医学・生理学賞)では受賞がとてもスピーディーになっていますからね。ノーベル賞はそもそも人類に役立つ研究に送られるものですので、この受賞は至極まっとうなものと思います。低電力・長寿命・高輝度で主流になりつつあるLED照明も青色LEDの誕生がなければ実現しませんでした。もちろんブルーレイディスクも。

私の専門領域(視覚神経科学)の観点からも「青色」は特殊な色です。網膜ではS錐体細胞でこの青色を検出しているのですが、他の錐体細胞とは光の吸収スペクトルが大きく異なることと、他の錐体細胞に比べて数が少ない(錐体細胞全体の1割程度しかない)のです。数は少ないのですが、青色LEDが出す光のスペクトルとS錐体細胞で吸収する光のスペクトルが似ているため、結構強烈に感じます。長時間の直視は目に良くありませんので、ご注意を。

もちろん青色の他にも、色って「色々」あるわけですが、色は実は全て脳の中で作られた幻想なんです。自然界に存在するのは波長の異なる光であって、それに「勝手に」色を付けているのは脳の仕業です。だから厳密には色は物理量ではなく、心理物理量と言います。現在の我々霊長類は通常3色型色覚を持っていますが、祖先の哺乳類は元々4色型色覚を持っていたと言われています。爬虫類や鳥類などは今でも4色型色覚を持つと考えられていて、我々よりももっとカラフルな世界を見ているのですねぇ。ちょっと羨ましい。我々の祖先の哺乳類は、生き延びるために夜行性に移行した時代があって、その時に錐体細胞を2種類捨てて、2色型色覚になったらしいです(イヌやネコは今でもそうですね)。その後、昼行性になるとともに、遺伝子変異で第3の錐体細胞が復活したという事になっていて、3色型色覚を持つようになりました。結構涙ぐましい歴史ですね。

話題をノーベル賞に戻して。昨日帰ってくると開口一番、小3の娘から「お父さんはノーベル賞獲らないの?」という強烈な口撃(ただし他意は無い)を受けたのでした。「お父さんも獲りたいけどねぇ・・・」と口を濁しながら、カルテックでは教授公募の面接の際に「あなたはどの仕事でノーベル賞を獲るのですか?」というような質問があると聞いたことも思い出したりしつつ、種々の業務で忙殺される中、ちょっと野望を持ち直したのでした。まずはそれで科研を獲らねば!!でも、父はノーベル賞よりイグ・ノーベル賞を目指すよ、娘よ。

2014年10月04日

ウチのXHTML文書の文法を改めてAnother HTML-lintでチェックしてみました。昔はここで100点を取ることがHTMLコーダの一種のステータスだったものですが(私の周辺だけかもしれませんが)、メディアタイプのapplication/xhtml+xmlを巡って色々な問題があり、今は敢えてその減点は甘んじるという現実的な立場を取るコーダが多いように思います。で、ウチの結果は87点。現実路線のコーディングではほぼ最高得点だと考えて良いと思います。

お約束で、身近なところをいくつか調べてみると、九大本体は1点、基幹教育院は41点、システム生命科学府は-4点でした・・・。ちなみに、東大は-19点、京大は-213点、慶應は77点でした。

2014年10月03日

いよいよ後期がスタートしました。1年生のみなさんはできるだけ早く夏休みモードから勉学モードに切り替えてくださいね。前期を経験して、良くも悪くも大学生活に慣れてきているとは思いますが、要領よくやることとズルして楽することは違います。前者は、自分がしなければならない物事に対し、自らの創意工夫で早く確実に進めていくことです。後者は、自分がしなければならない物事に対し、その絶対量を減らすために望ましくない方法を取ることです。後者がカッコイイなどと勘違いをしている学生は、将来立ちはだかるであろう大きな壁を克服することは難しいでしょう。よく考え、真摯に取り組んでください。

さて、ブツが届きました。オカザえもんネーム印でござる!通常髪の部分に名前等を入れるらしいのですが、そもそも顔が岡崎の「岡」なので、私は「本」だけにしました。「岡」がつく名前の特権ですね(笑)。オカザえもんネーム印やばい。学内便の受領印や、ラボノートの確認印なんかに使いましょうかね。ふふふ・・・

2014年09月30日

ここのところずっと「昼食を取るヒマがないダイエット」実施中の岡本です。同時並行している多数の仕事の合間に、ふと魔が差して、あるモノを注文してしまいました。ふふふ、こうご期待!!

2014年09月29日

今日は、自宅→伊都(総長退任式出席)→箱崎(院試面接)→伊都(卒論指導)→自宅と約70km運転して疲れたでござる。総長退任式には体育会系学生も大勢入り、応援団が応援歌とエールを送るというのはなかなか粋でした。あれは嬉しかったと思います。

深夜の自宅書斎にて。
学生さんからお土産にもらった赤霧でほっこりしつつ、
仕事もしつつ。

2014年09月28日

卒論生の今週の指導内容についてあれこれ考えていたら、ふと自分の卒論生時代を思い出して懐かしくなり、何気なく学科のウェブサイトを開いてみました。当時助教授だった人が教授になっていたりして時間の流れを感じるとともに(当時の4年生が今准教授をしてますからね)、数年前に見たときより知っている顔がずっと減っていることに淋しさを覚えました。過去の在籍教員リストを見ると、ここ3年くらいでかなりの先生が退官されていたのですよね。時間が経っているんだなぁとしみじみ。そして、卒研とか大学院での研究室って、その人の人生において深く記憶の刻まれる場所であることを改めて思い、自分の責任を再確認したのでした。

方針がブレると信用を失いますが、主義・主張に凝り固まりすぎるのも良くないケースは多々あります。私はこれまで一貫して「どんな情報もないよりあった方が良い、知った上で対策が立てられるから」という立場で、研究者が置かれている厳しい現状を、ある程度リアルに学生さんに話してきました。基本的には今後もそうするつもりですが、意気揚々と研究の世界に足を踏み入れてくる人のモチベーションを削ぎすぎないように、また個々の性格も考慮して「さじ加減」には注意しないといけないな、とは思っています。基本おしゃべりなので、ついつい色々話してしまうんですが(笑)。

2014年09月27日

文科省のスーパーグローバル大学創成支援(トップ型)に本学が採択されました。これは非常に喜ぶべき事であるとともに、自分はどうしていくかを良く考え行動していかなければいけない、と強く思っています。

山積する細かな課題の解決と研究費・人件費の獲得のために奔走する日々、そして後期の授業も始まろうとする中で、自分が研究者として大学人としてどうあるべきかは常に自問しています。私がこういうことを書くのは烏滸がましい限りなのでご容赦頂きたいと断った上で書きますが(前置き長い、悪い文章!)、現場の疲弊化と研究者への茨の道化がこのまま極端に進んで行くと、九大はもとより日本の科学技術の先細りに必ずや繋がるであろうという非常に強い危機感を感じています。今すぐ自分がどうこうできるというレベルの問題ではないというジレンマももちろんあります。

問題に直面したときに私が心がけている事で、学生さんにもよく言う事は「シンプルに考え直す」です。研究者としては良い研究をし、大学人としては良い教育をし良い人を育てる、これに尽きるのだと思います。そのために上のスーパーグローバルにどう関わっていけるか(若干禅問答のようですが・・・)。学生さんと研究の議論をするのは楽しいという思いを大切に、高みをめざすしかないでしょう。

2014年09月26日

最近、研究(室)マネジメントに有用なサービスを精査しています。脳科学研究の現場も電子化が急速に進み、研究者は電子データが命になりました。電子データ取扱いのシステムが良ければ、研究(室)活動はずっと良くなります。電子データの安全・確実な保存、電子データを用いた意見交換と相互チェック、電子データによる業務の効率化とアイデアの生産性向上のために使えるシステムを目指して・・・。

私が学生の頃も既に電子化が進んでいましたが、プレゼンのデバイスは大きく様変わりしました。当時理論家のプレゼンはまだOHPが主流で、実験家はポジフィルムによる物理的な「スライド」を使う人と、PCを用いたデジタルスライドを使う人が半々くらいのまさに過渡期でした。まだ10年ちょっとしか経っていないというのに、十年一昔とはよく言ったものです。

閑話休題。まずは実験データの保存から。私自身の実験データは元々3重にバックアップを取っています。研究室全体でも共同研究プロジェクトでもデータをバックアップし、相互チェックが出来るシステムを作っておく必要があるということで、数年前から私が使ってきたデータサーバを関係者に一部開放し、定期的にバックアップを取るようにしています。このサーバ自体頑健なシステムになっている上に、定期的に予備のサーバに自動バックアップするように設定しているので、データを失う可能性は極めて低くなっています。

文書やプレゼン資料等小さなデータのバックアップには、dropboxを利用しています。Google DriveとかSkyDrive改め最近容量が増えたOneDriveとかの無料クラウドも良いのですが、共有のしやすさとデバイスに依らないアクセス、全履歴の保存(無料だと30日)など、学生さんと論文等のやり取りをするのにとても便利なのです(添削を進めないといけない論文が現在2本・・・早くしないと)。

ここまでは割とベーシックなサービスなので既に使っているものですが、新たに、業務の効率化とアイデアの生産性向上を目指し、OneNoteを導入しました。この詳細についてはまた別の機会に書こうと思いますが、使えば使うほど便利です。To-doの管理から種々の文書の草案、ウェブのスクラップ、研究のアイデア出しまで、事務レベルから研究レベル、そしてプロジェクトマネジメントまで何でもまとめてどんとこーい!です。場合によっては学生さんとTo-doリストを共有するといいかもしれません。朝イチでその日のTo-doリストをまとめて共有する、と。あまり管理しすぎるのも良くないのでそれは慎重に検討しますが、良さそうではあります。

ただし、私はアイデアのラフスケッチは絶対に紙とペンの方が速い(マスターキートンの「拳銃よりナイフの方が速い」に通じる?)と思っているので、ノートに紙万年筆で書くことは止めませんが、OneNoteが便利すぎて紙ノートの筆記量は以前より減るかもしれません。

2014年09月20日

今年も科研費のシーズンがやってまいりました。部局内〆切の連絡メールに折り返して最終〆切を問い合わせるという事をしてしまっていますが、沢山申請するので少しでも時間的精神的な余裕が欲しいのです。まだ要項の詳細な確認もできていないのですが、今年はもっと重複申請制限が緩和されていればいいな。

2014年09月18日

「伊都キャンパスは不便だ」と異口同音に言われているわけですが、研究者にとっては悪くない立地だと思うのです。何かに集中したい人は、こういう周りに何もない所の方が好都合です。今日は学生部屋のレイアウトも綺麗に決まり、まさにその集中できる環境が整いました。が、学生さんが生活することを考えると、スーパーと飲食店と居酒屋の3店セットは絶対もっと近くに必要だってばよ!!

2014年09月15日

私はシンボルマークのデザインをするのが好きです(でも理不尽な依頼は断ります!!断れる相手なら・・・)。全般的に好きなアート系作業の中でも、シンボルデザインはかなり上位に来ます。これまで、頼まれて作ったり自主的に作ったりした組織のオフィシャルなシンボルマークの数は4〜5個。今回は自分の研究室のシンボルを試行錯誤しているところです。

実は幼少期からシンボルマークデザインについて考えていて、成長と共にその方法論についての考えも成長してきたように思います。当初は、単純に文字からスタートしてシンボルを考える、ロゴタイプ型シンボルデザインでした。恐らく、ファッションブランドのロゴタイプ的発想で、文字を組み合わせてカッコイイデザインを作るのがカッコイイと思っていたのでしょう。それが、CI (Corporate Identity) を知ってから意味重視に変わりました。そして、「既に記号化されている文字をさらに記号化するのはオリジナリティに乏しい」と思うようになり、象形文字の前段階である絵文字(ピクトグラム)の方法論を礼讃するようになりました。

そして今回の研究室のシンボルマークも、意味スタートかつピクトグラム的デザインで作りました。Ver.1の後、作っては差し替えを繰り返して迷走していましたが、気に入ったゆるキャラが開発できてようやく落ち着きました。小3の娘にも、Ver.1よりVer.2のゆるキャラの方が圧倒的に評判が良いので、しばらくはこれで固定しようと思います。どうしてVer.2では最終的にゆるキャラにしたかと言うと、時流に乗ることに加え、研究者には遊び心とユーモアも実は必要な要素だということを仄めかしたかったからでもあります。

2014年09月11日

私は、仕事メールのやり取りには原則として大学のメールアドレスを使います。プライベートなメールは、契約プロバイダのプライベートメールを使います。でも、フリーメールサービスのアカウントも持っていますし、SNSも日常的に利用しています。こういうフリーのサービスは便利に出来ているので依存度が大きくなりがちですが、使えば使うほどアカウントが乗っ取られた時のショックと被害は大きいものです。私はサービス毎にパスワードを変え、設定できるものは全て2段階認証するようにしています。皆さんもできる限りの対策を!

2014年09月09日

理論系の人間には、実験系(特に生物系)のようにガチガチなラボノートを取るような文化は(少なくとも私の周りでは)ありません。せいぜい、綴じられたノートを使って日付と署名を入れるという程度で、細かなお作法はないのです。プログラミングの際、デザインのアイデア出しなんかはノートにペンで書きますが、具体的な手続きや作業の記録は、ソースコードの近くにメモとして電子版で置くことが多いです(電子版と手書きについての話はまた後日)。

ドライ系の仕事を中心にしていたときはこれで良かったのですが、最近はウエット系の仕事が増えてきていることと、多くのプロジェクトに絡む機密事項の管理、そして個人としてではなく研究室としての活動を考え、ラボノートを厳格化させる必要性をひしひしと感じています。私個人の研究ノートのスタイルを変えるつもりはないのですが、学生さんのラボノートのルールは整備したいと思っています。ラボノートは厳格化したいものの、余計な手間を沢山増やして生産性を落とすことも避けたい。自主性も尊重したい。そして研究の引き継ぎが生じることも考えると・・・。

2014年09月06日

最近、スキマの時間を見つけてはこちらのサイトを弄っています。学生さん達にはよく「やるからにはとことん良いモノを作ろう」とか「誰もやっていない新しい事を常に考えよう」とか言っているので、研究室のサイトも作るからにはいま持てる最高の技術でユニーク(もちろん唯一の、という意味)なモノを作りたいのです。

理不尽な依頼が増えるので(これ以上増えたら困る!)あまり公にはしたくなかったのですが、私はウェブページをデザインするのも趣味の一つであったりします。写真関係の趣味サイトは13年以上運営していて結構デザインも攻め続けているつもりですが、この研究室サイトはさらに攻めています。jQuery を使った飛び道具満載ですし、流行のフラットデザインに基づくシンプルなレイアウト、そしてトップページにはさらに流行のロングシャドウまで突っ込んでしまいました。アニメーションをスキップする仕組みも入れて、ユーザビリティにも一応配慮はしたつもりです。どうでしょう?

2014年09月03日

大学院生の頃「(理論系の)研究者になりたいんだったら、朝から晩まで一日中机に張り付いていられるようにならないとダメだ」と言われたことがあります。外に出る用事がなければ一日中机に張り付くことが普通になって研究者にもなれたわけですが、この生活に問題がないわけではありません。一番マズイと思うのは、運動不足と肩こり。頭痛持ちの私としては、首・肩のこりはそれなりに深刻です。研究室にマッサージチェアを置くわけにもいかず(そもそも実家にしかないのですが)、マッサージチェアで首と肩のこりがしっかりほぐれた事もなく。マッサージチェアの構造上、首と肩はどうしても難しいのですよね。当然、首と肩のこりをほぐすのに適した構造も考えられるわけで、マッサージチェアの革新的なアイデアを持っています。共同研究して頂けるメーカーさんがいらっしゃいましたらぜひ!!

2014年09月02日

あっという間に9月。後期スタートまでもう1ヶ月を切りました。夏休みはじっくり自分の研究に打ち込めると思いきや、色々な仕事が湧いてきてなかなか思うようにはいきません。でも、研究プロジェクトの実験準備も順調に進み、共著論文の執筆にも集中できる時間は確保できています。4年生、院生の皆さんは遠慮せず、アポさえとれればどんどん研究相談にきてください。1年生の皆さんも然り。ぼちぼち夏休み気分を抜いていきましょう。

閑話休題。ここのサイトもやっと満足いく出来になりました。24日の雑記で「完成させました」とは書いたものの、それ以降、細かい所を追記したり修正したり、構成を見直したりちょこちょこ変更していました。視覚的デザインの細部がなかなか決まらず(デザイン超重要!!)、あれこれ弄っては戻しの試行錯誤を重ね、ようやく落ち着いたかなと思います。納得するまでとことんやるのは、デザインも研究も一緒ですね。

ちなみに、ここのデザインは、流行のフラットデザインを取り入れて極力シンプルにした上で、できる限り上質感を演出したいと思って工夫しています。当初黒、白、グレーのモノトーンで統一していた配色も、九大カラーと基幹教育院カラーをアクセントに使って少しカラフルにしました。フラットデザインに続いて流行りつつあるロングシャドウはどうしようか悩んだのですが(一時的に付けてみたりもしましたが)、下手にシャドウを入れると安っぽくなるしフラットデザインの良さを損なうのでやめました。あと、動きモノは、作っている方は楽しいのですが見ている方は恐らく鬱陶しいので、トップからメニューへの遷移でストップするようにしたり、各コンテンツはアニメーションを出させないようにしたり、調整しました。どうでしょう?

2014年08月29日

恩師の一人である大阪大学の佐藤宏道先生から、笠松卓爾 著 「脳研究のよろこび」のウェブ刊行についてお知らせ頂きました。若手ニューロサイエンティストの皆様は、ぜひご一読ください。

2014年08月24日

仕事の合間を縫って(仕事のウェブサイトなのに、仕事の合間を縫って作ること自体アレなのですが)、わずか10日ばかりで研究室のウェブサイトを完成させました。HTML ファイルがわずか2つしかなかった前の簡易サイトから、新たにシンボルマークを起こし、納得するまで構成とデザインを詰め、html も css も全て手書きでコーディングし、ここまで作り上げたので満足しています。実は前回ここに書いた20日から4日間で、コンテンツを加えたりデザインを調整したり結構手を加えました。それで一応納得するものが出来たので、完成と宣言しようと思ったわけです。まだ加えるべきコンテンツが沢山あることと、英語のページがトップ+αしか用意できなかったのは心残りですが、そんなに時間も取れませんからね。後は追々加えて行こうと思います。

2014年08月20日

夏休み中にウェブサイトのコンテンツを一気に作り上げました。頑張りました。研究成果の広報など、随時コンテンツを充実させてまいります。

2014年08月13日

何年も前からずっと懸案事項のままだった、自分のウェブサイトの大リニューアルに着手しました。鋭意作成中ですが、えいやっと公開してしまいます(リンク切れ多数すみません。夏休み中にはなんとかコンテンツを揃えます・・・)。ウェブサイト構築にはそれなりに詳しいので部局や学会のウェブサイトをいくつも手がけてきましたが、自分のサイトにまで手が回らないという状況がずっと続き、もどかしい思いをしていました。昨年からようやくPIとして研究室が立ち上がったので、一刻も早く整備しないと!!ということで、夏休み頑張りまーす。

2014年08月05日

1年生の皆さん、定期試験のシーズンですね。これを乗り切れば楽しい夏休みが待っていますので、ベストを尽くして正々堂々と挑んでください。くれぐれも不正などしないように。なお、研究指導や共同研究の実施、論文執筆などは、夏休みシーズンに大幅に進める予定です。関係者の皆様、よろしくお願いいたします。

2014年06月17日

基幹教育がスタートして早2ヶ月。完全新規授業4科目5コマに加え、基幹教育院やシステム生命科学府や全学のお仕事、学会のお仕事、研究プロジェクトの代表3件、分担数件、研究指導多数、予算申請に自分の研究その他諸々諸々・・・。というわけで中々こちらを更新できませんでした。

ただ、私自身初めての1年生相手で、初めて(4月にスタートしたばかりなので)の基幹教育には、予想以上に良い刺激を受けています。やっぱり鉄は熱いうちに打て。やる気のある学生さんに脳科学勉強会を開いていく予定です。

公開日: 2014年06月17日
最終更新日: 2015年03月24日