大学院生募集

岡本の研究指導を希望する方へ

このページを読んでいる人の大半は、脳に興味があって脳を研究したいと考えている人だと思いますが、当研究室を志望していてもその「熱量」は人によって大きな差があります。最近色々な問い合わせを受けるので、改めて書いておきたいと思います。

大前提として、岡本が受け入れを前向きに検討できる人でないと、そこから先には進めません。大学院は学部とは違い、試験さえできれば誰でも良い、というわけでは決してありません。そして他の多くの研究室と同様、積極的に研究がやりたいと考えている人の受け入れを当研究室でも優先します。人によって動機は様々ですが、「第一志望の大学院や企業に落ちて仕方なく適当に探して見つけた」とか「テレビで脳科学って良く聞くし就職も良さそうだから」とか「とにかく九州大学の学位が欲しい」とか、最初から研究そのものにあまり興味の無い人を受け入れる余地は当研究室にはありません。やってみて研究に開眼するという例も確かにあるのですが、岡本は、最初から消極的な人を積極的にさせるために腐心するよりは、積極的な人がしっかり活躍できるように奔走したいと思っています。

「そんな事は言われなくてもわかっている。岡本研で行っている研究にとても興味があるんだ」と言う人でも、背景や技能には大きな差があります。卒論で既に近しい研究に取り組んでいたり、過去に取り組んだことがある人(経験があっても受けた指導や本人のやる気などによってピンキリですが)、熱意とやる気はあるものの、生理心理学や生物統計の知識とかプログラミングの経験とかがほとんど無い人(本当にウチの研究に興味があるなら少しは自分で勉強しているはずですが)、英語が絶望的に苦手な人(単に英語ができるだけでもダメですが)などなどです。当研究室では学位論文を英語で書く必要があり、さらに国際学会や国際ジャーナル論文として発表することを推奨しているので、英語が絶望的に苦手な人は、正直厳しいと思います。目安としては、最低限 TOEIC 600点以上は欲しいところです(バリバリ研究したいなら800点以上推奨)。しかし、ある程度の英語の読み書き発表ができて、熱意とやる気が大いにあるなら、研究室としてできる範囲でできる限りのサポートをします(もちろん、最終的には自分でなんとかしないといけません!)。

あと、よく聞かれることとして、コアタイム、ゼミ、学会発表ノルマ、獲得技能、就職先、合格者数などがありますので、個別に答えておきます。まず、当研究室ではコアタイムを設定していません。その理由は、従事時間ではなく取組内容を重視しているためです。コアタイムにはメリット(研究活動の習慣化等)とデメリット(不自由等)があるので、一概に良し悪しは言えません。実験系の研究室では生き物のお世話や装置のメンテなどの仕事もあったりするので伝統的にコアタイムを設定することが多く、理論系の研究室では自分の計算機やノートで仕事ができるので伝統的に設定していないことが多いと思います。私は理論系出身だからということもありますが、大学院生はもう大人なのでしっかり自己管理してもらいたいというのが本音です。特に研究者を目指す人は、将来、研究にまつわる全ての事をマネジメントしていく必要があるので、その第一歩としてきちんと自己管理していく姿勢を身につけるのは重要なことです。コアタイムが無くても決して放任ということではありませんので、積極的に相談に来ることを推奨しています。次に、必須のゼミは、ジャーナルクラブとして実施しています。学会発表ノルマは基本的になく、推奨するものがいくつかあるという程度ですが、発表しないより発表した方が良いことは言うまでもありません。当研究室で獲得できる技能は、ヒトを対象とした脳波や心電図等の生体情報の計測と解析、実験デザイン、生物統計の実践などです。就職先は、メンバの矢印の先を見てください。皆さん良いところに就いています。合格者数は、上限何人と決めているわけではありませんが、居室スペースの現状や岡本がしっかり指導できる人数ということで、1学年2名程度までにすることが多いです。夏の入試で合格者が2名出た場合は、秋冬の入試を実施しないこともありますので、当研究室を希望される場合はぜひ夏の入試を受けて頂ければと思います。

大学院での研究生活は、研究者としてのキャリアパスの開始地点や転換点となるだけでなく、人生の中でその人の年齢に応じたとても大事な時期となります。岡本から研究指導を受け、脳科学研究にいそしみたいと考えている人は、下記の中で該当する箇所をお読みになり、まずは下記アドレスまで、メールで受け入れについて相談してください。希望するいくつかの研究室の一つとして問い合わせ、丁寧な返事をもらったにも拘わらず返答をしない者は、後に状況が変わって当研究室を受験したくなっても決して受け入れません。最低限の礼儀はわきまえましょう。

okamotoartsci.kyushu-u.ac.jp

システム生命科学府の大学院生として受け入れを希望する場合

システム生命科学府の大学院生であれば、直接受け入れることができます。日本人、外国人留学生を問わず、出身大学を問わず、岡本から受け入れ許可をもらい、システム生命科学専攻・生命情報科学講座の大学院入学試験を受験し、指導教員として岡本剛を希望し、合格して頂ければ、当研究室に所属して岡本の研究指導を受けることができます。具体的な受け入れの相談はメールで直接岡本まで、必ず出願までにお問い合わせください。何度かやり取りし、出願までに面談の場を設けます(過去に事前面談なく受け入れた例は皆無です)。過去問は、希望に応じて面談後にお渡しします。大学院の募集要項等はシステム生命科学府のウェブサイトでご確認ください。

上記以外の方法で受け入れを希望する場合

研究指導を希望する場合は、システム生命科学府の大学院生として研究室に所属するのが一般的ですが、他にいくつかの可能性があります。

ポスドク研究員として受け入れを希望する場合

日本学術振興会特別研究員(学振PD)の受け入れは大歓迎です。お問い合わせください。また、研究費の獲得や企業との共同研究等でポスドク研究員、テクニカルスタッフ、研究補助員を募集する可能性は随時あります。この場合は原則として特定の研究業務に従事して頂く必要がありますが、その業務を通して実践に即した研究指導を受ける事ができます。募集の際は当サイトや JREC-IN で情報を出しますので、ぜひ積極的にお申し込みください。

21世紀プログラムの4年生として卒論指導を希望する場合

岡本の指導を希望すれば、卒業研究の指導教員として受け入れられる可能性があります。メールでアポイントを取った上で、岡本の居室まで受け入れの相談に来てください。

医学部生命科学科の4年生として卒論指導を希望する場合

卒業研究の正規の指導教員になることはできませんが、臨床神経生理学(指導教員:飛松教授)か神経病理学(指導教員:岩城教授)の配属を希望すれば、各指導教員と岡本との共同研究の延長として岡本の研究指導を受けられる可能性があります。指導教員と相談の上、岡本に相談してください。

他学科、他学部、他大学の学生、大学院生として研究指導を希望する場合

岡本は、物理学から脳科学に研究分野を変更した直後から視覚野の機能構築にのめり込んでいったのですが、研究室には視覚野の専門家がいませんでした(念のために書いておくと、当時の所属研究室の脳科学グループでは、他のメンバがやっていない新しい分野を開拓することが推奨されていました)。そのため、所属研究室外の先生方(当時日本大学から非常勤で東大に来られていた泰羅雅登先生の授業を受講し、授業後に質問攻めにしていました)や学外の先生方(泰羅先生が紹介してくださった大阪大学の佐藤宏道先生には特にお世話になりました)に個人的にとてもお世話になり、視覚生理学の基礎から最新の知見までを学ばせて頂きました。その経験から、求められれば労を惜しまず手を差し伸べることを信条としており、岡本の研究に興味を持った学生さんから指導・相談を求められれば、できる限り応じるつもりでいます。

指導教員と岡本が既に共同研究関係にある場合は、共同研究の延長としてスムーズに研究指導を行うことができます。必ず最初に指導教員に相談して了解をもらった後で、岡本に相談するようにしてください。

指導教員と岡本が共同研究関係にない場合は、新たな共同研究として対応できる可能性があります(所属研究室の事情等で対応できないこともあります)。この場合も、必ず最初に指導教員に相談して了解をもらった後で、岡本に相談するようにしてください。

まだ研究室に配属されていない学部1年生~3年生の学生さんからの相談にももちろん応じますので、まずはメールで問い合わせてください。

研究生として受け入れを希望する場合

上記の信条には反しますが、当研究室では原則として研究生の受け入れは致しません。その主な理由は、数ヶ月から1年程度の滞在では指導する側もされる側も中途半端なことしかできず、どちらも幸せとは言えないからです。院試の準備のために研究生を希望する人もいると思いますが、スタッフも少なく、そのような目的の数ヶ月程度の短期滞在に対応できる体制はありません。外国籍を持つ方で当研究室を志望される方は、正規課程の学生としてシステム生命科学府の大学院入学試験を受験し、合格してください。

公開日:2014年08月20日
最終更新日:2019年05月19日