基幹教育院 システム生命科学府
私たち幹細胞生物学研究室は、2020年4月に九州大学に発足しました。生命を科学する上で動物の形づくりの基本となる幹細胞の特徴と可能性を理解することを大きな研究テーマとしています。 当研究室では、マウスの脳の神経幹細胞ニッチに発現するTsukushiとAkhirinの脳神経幹細胞ニッチにおける機能解析を行っています。また、ヒト皮膚細胞に乳酸菌を取り込ませると細胞がリプログラミングされるという現象を発見し、リボソームがこの細胞の形質転換を担うことを報告しました。取り込まれたリボソームが細胞内で何をしているのか、その分子メカニズムの解析を行っています。一緒に研究を発展させてくれるメンバーを募集中です!!
リボソームを最終分化した細胞(ヒト皮膚細胞)に導入すると細胞が塊を形成し、多能性を示すようになる。さらに、その細胞塊は分化を誘導すると神経細胞や肝細胞、心筋細胞に分化できることが分かった。
分泌型タンパク質であるTsukushiは、初期発生の制御シグナルの様々な主要分子(Wnt,Notch,TGF-β,BMPなど)と相互作用し、神経板形成や体節形成に関与することが分かっています。
Akhirinもまた分泌型タンパク質で、目の形成の促進、脊髄形成の促進と損傷治癒、脳の幹細胞ニッチの制御に働くことを報告し、中枢神経系における神経幹細胞ニッチ制御因子であると考えています。 a stem cell maintenance factor in the SVZ and in the DG .
Our recent publication on the function of Akhirin in neurogenesis has been selected as the Journal Volume cover.