ソフト界面化学研究室
Laboratory of Soft Interfacial Chemistry
Top Research Members Achievement Album Contact Links

界面活性物質の吸着単分子膜、ミセルやラメラ相などの分子集合体、生体膜(脂質二分子膜)などの柔らかい界面
(ソフト界面)は、食品、化粧品、塗料、医薬品など様々な分野において、私たちの生活と密接に関わっています。
これらの機能発現やそのメカニズムの理解には、界面膜の構造や形態の解明・制御が必要となります。     

生体膜では、「ラフト」と呼ばれる数十nm の微小なドメインが、物質透過、分子認識、シグナル伝達などの高度
な機能を担う場であると考えられているほか、エンド(エキソ)サイトーシスや膜融合・分裂過程では、膜の変形
とそれに伴う脂質分子の再配置とが協同した現象(リピッドソーティング)が発現しています。        

私たちの研究室では、                                         
①ソフト界面膜の不均一性(相分離)に着目したモデル生体膜(脂質ベシクル)のドメイン形成     
②分子形状と膜曲率とのカップリングが織りなす膜変形(出芽、孔形成、融合・分裂など)       
③分子間相互作用の制御による分子集合体の構造転移                        
④両親媒性ペプチドと脂質二分子膜との相互作用                          
などを研究対象に、界面張力測定、ブリュースター角顕微鏡・蛍光顕微鏡観察、FRET法などの分光測定、シンク
ロトロン光を利用したX線反射・回折、小角X線散乱(SAXS)測定などを駆使し、"線張力”、"膜弾性”、"分子混
和性”などをキーワードに研究を展開しています。