基幹教育院について

About Faculty of Arts and Science,Kyushu University

教員紹介

専門分野
 基幹教育院には2011年10月の設立時に、その母体となった高等教育開発推進センターから参加しました。センターでの業務は「高等教育システムとその教育開発についての調査・研究、および21世紀プログラム学生に対する教育指導・助言」であり、これら業務を丸ごと基幹教育院が引き受けるということで配置換えでした。

 九州大学は21世紀の始まる2001年に「21世紀プログラム」という学士課程の教育プログラムを開設しています。これは先行きが見通せない21世紀の世の中をリードする人材の育成を目指し、学部横断型の履修を中心に据えた教育プログラムです。そこに受け入れたのは、既存の学部の枠組みでは捉えきれない問題に取り組みたいという意欲があり、自立的なプログラムに耐えうる学ぶ力を持つ学生でした。

 私はこの21世紀プログラムを2008年から担当しています。プログラムには活発で大人びた学生が多く、彼らと共に楽しく充実した毎日を送らせてもらいました。最近の楽しみの一つは、卒業生の活躍を見聞きすることです。教育開発に関しても、入試から卒業まで一貫して関与することで、新科目の開発や正課外の行事も含めたプログラム運営など多くの経験を積むことができました。この21世紀プログラムですが、2018年の共創学部の新設に伴い発展的に解消することになりました。とはいえ今2022年の夏休みにもプログラムの学生は若干名いますので最後まで見届けます。

 大学院では理学府で博士課程の留学生と宇宙のはじまりの物質数生成に関する研究をしています。インフレーションの後、ビッグバンまでに軽元素合成の材料となるバリオン数がどのように生成されたのかを理論的に検証しています。

 物理学では対象が宇宙であっても数式で記述しますが、この数学という便利な道具を多くの人が手にできれば、21世紀はよりよい社会になるだろうと考えています。そのため、共創学部の「共創プロジェクト」でも数理モデル教育の科目を立ち上げています。また、基幹教育院でも、次世代型大学教育開発センターのリベラルサイエンス教育開発という枠組みで活動しています。

 学生時代からの縁で、2014年から水泳部の部長(顧問教員)をしています。就任早々から水泳部後援会と共に方々に頭を下げて回り、伊都キャンパスの温水プール建設を後押ししたのもいい思い出です。この話だけで1時間くらい話せると思いますので、興味があれば振ってみてください。透明度が高く快適で使い勝手のいいプールですし、高性能ボイラーをガラス越しに見学できるのも特徴です。ぜひご利用ください!
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