教員紹介
木實 新一教授
Shin'ichi Konomi
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専門分野
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情報学
2017年4月に着任し、主に情報系の科目(情報科学・プログラミング演習・サイバーセキュリティ基礎論など)の実施に携わっています。専門は大まかに言うと「情報学」で、もう少し細かく言うと「ユビキタスコンピューティング」、「ヒューマンコンピュータインタラクション」、「データベース」等の分野になります。現在は、ヒューマンデータインタラクションラボという名前の研究室を運営していて、人とデータ・情報のより良い関係を構築するための一助になることを願いつつ、システムやモデル、ユーザ、利用環境についての研究を少しずつ進めています。
九州大学六本松キャンパス、箱崎キャンパスで学生時代を過ごしまして、恩師を含む多くの方々に大変お世話になりました。その間九州の外にでることは少なかったのですが、卒業後は少し各地を点々とすることになり、地理空間内の位置を変えることで世界の見え方が大きく変わることに興味や楽しみをおぼえました。SNSやZoom、VRヘッドセットの普及によって時空間がどんどん圧縮されていくような感覚はありますが、まだまだ旅行や引越し、散歩に楽しみは残っているような気がしています。
人と情報の関係を考えるときも、多くの場合人の位置はとても重要です。人の位置や時刻がわかると有用情報を提供しやすくなることがあります。位置や時刻だけでなく人間関係や感情、周囲の状況など様々な「コンテクスト」を考えて情報を提供したらもっと有用な情報が提供できるのではないかという興味もわいてきます。実際にそうした技術が開発されてきていますが、プライバシーの懸念や、情報がいつもまとわりついてくるような気持ち悪さにうんざりする人もいるかもしれません。私と同じ分野で活動している海外の著名な研究者は、スマホもパソコンも持たずに1週間ほどいわゆる「デジタルデトックス」の旅に出るそうです。連絡が取れなくなるので困るといえば困るのですが、それも重要なことだと思いつつ研究を進めていきたいと思っています。
写真: 2023夏, ダルエスサラームにて(デジタルデトックスではなく、単なる出張です)
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