基幹教育院について

About Faculty of Arts and Science,Kyushu University

教員紹介

馬 博軒助教 Boxuan Ma

専門分野
情報学
基幹教育院の馬博軒です。中国出身で、2018年に来日して以来、気づけば日本での生活も8年目になりました。九大で博士号を取得した後、いったん東京で勤務し、2023年4月に着任しました。現在はセンターゾーンにいますが、学生時代は主にウエストゾーンで過ごし、恩師を含む多くの方々に大変お世話になりました。伊都キャンパス、そして糸島の空気や街との距離感に、改めて「平和だな」と感じる日々です。着任からも早いもので、今年で4年目に入ります。

専門を大まかに言うと「情報学」ですが、もう少し具体的には、「Artificial Intelligence in Education (AIED)」、「Human-Computer/AI Interaction」などに関わる研究をしています。AIの発展が本当に速い時代になりましたが、「AIを教育の中でどう使えば学びがより良くなるのか」、「便利さの裏で、学習者の考える力や主体性をどう守るのか」といった点に、ずっと関心があります。授業や学習ログなどのデータを手がかりに、学習を支える仕組みを作ったり、学び方そのものを理解したりすることが、私の研究の中心です。

情報系の科目を担当してきましたが、外国人として一番大きかった壁は、やはり言葉でした。母語は中国語ですが、授業は日本語か英語で行っています。特に専門用語が多く、最初の頃は準備にとても時間がかかりました。そんな中で痛感したのは、「教科書で学んだ日本語」と「教室で学生が実際に理解しやすい日本語」は、必ずしも同じではないということです。授業を重ねるほど、その“距離”が少しずつ見えてきました。最近は授業にもだいぶ慣れ、日本語も少しずつ伸びている感覚があります(もちろん、今でも言い間違いはたくさんします…)。それでも、授業と研究の積み重ねは、私にとって大きなやりがいです。今後も引き続き努力していきたいと思います。

最近は、70〜80年代の昭和歌謡や日本のドラマをよく聴いたり、観たりしています。日本語の勉強にもなりますし、その時代の空気に触れられるのが楽しいです。思わず感動することもよくあります。国は違っても「人同此心、心同此理」という言葉のとおり、共感できる部分がたくさんあると感じます。人と人、文化と文化の交流はやはり大切ですね。内向的な性格ではありますが、研究や教育で忙しい日々の中でも、これからはもう少し皆さんと交流する機会を増やしていけたらと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

写真: 2025年12月、シンガポールにて。

 
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