九州大学 基幹教育院 次世代型大学教育開発センター

AO養成セミナー(日米韓比較)を開催しました

平成29年12月17日(日)アドミッションオフィサー養成プログラム「日米韓のアドミッション・スペシャリスト養成講座の現在」を開催しました。今回のシンポジウムの基調講演では、韓国から鄭廣姫先生をお招きし、韓国における入学査定官養成・開発講座の状況についてご講演頂きました。また、中世古貴彦先生からは事例報告として、米国のアドミッションオフィサー講座の概要と人材募集についての計量分析結果の発表がありました。最後には、鄭先生の基調講演、中世古先生の事例報告を受けて、山本以和子先生から日米韓におけるアドミッション・スペシャリスト養成講座の現在と未来についての総括があり、本シンポジウムは締めくくられました。

開催概要

開催案内(PDF) ポスター(PDF)

【日時】平成29年12月17日(日)13:30~15:30
【会場】
九州大学 箱崎キャンパス
文系地区 共通講義棟102教室

【参加費】無料

【プログラム】
《13:30~14:30》 基調講演
鄭 廣姫(チョン クワンヒ)
(韓国教育開発院グローバル・未来教育研究本部 放送通信中・高等学校運営センター所長)
「韓国における入学査定官養成・開発講座の設計及び成果と現状課題」

《14:40~15:10》 事例報告
木村 拓也(九州大学・准教授)中世古 貴彦(九州大学・特任助教)
「米国におけるアドミッションオフィサーの養成講座と職務」

《15:10~15:30》 総括
山本 以和子(京都工芸繊維大学・准教授)
「日本におけるアドミッションオフィサー養成講座の現在、未来」

開催報告

【参加者情報】
学外:27名(うち県外 25名)
学内:8名
合計:35名

【アンケート結果】

《満足度》
満足:13 概ね満足:10 どちらともいえない:0
やや不満足:0 不満足:0

《参考になった点》(抜粋)

  • チョン クアンヒ先生のご講演の内容は、韓国の現状がより詳しく理解出来き、参考になった。特に、韓国の入学査定官教育に関する話が参考になった。
  • 米国での求人からみるアドミッションオフィサーの業務内容、3ヵ国の比較が役に立った。自大学、自分のオフィスでも参考になりそう。
  • 米国の例では、アドミッションオフィサーにカウンセリング技術研修があるという。この点はこれからのアドミッションオフィサーが身につけていくべき能力だろうと思い、今後勉強していこうと思った。
  • 山本先生の総括では、学部・高校の先生方とアドミッション担当者の信頼関係構築の重要さを再認識できた。これからのキャリアプランニングについても、考えていきたいと思った。
  • 木村先生の最後のコメントも改めて、AO入試の存在意義を考えさせられた。

《分からなかった点・もっと説明してほしかった点》(抜粋)

  • 志願者から合格者候補者を選抜する手法や流れを具体的に知りたかった。
    【山本以和子先生からの回答】統一した評価方法はなく、各大学で異なる評価方法をとっています。
  • 韓国の状況に関する講演で「入学査定官制運支援大学数」が年々増加していることは分かったが、どんな大学なのかをもっと説明してほしかった。
    【山本以和子先生からの回答】山本以和子「韓国大学入学者選抜の変容―入学査定官制導入後の展開状況―」大学入試研究ジャーナル24号(大学入試センター)105-112頁(2014)をご覧ください。掲載しています。
  • 高校の生活記録簿の具体的内容。
    【山本以和子先生からの回答】山本以和子「多面的・総合的評価入試の判定資料に関する日韓比較調査」大学入試研究ジャーナル26号(大学入試センター)29-36頁(2016)に、項目を掲載しています。
PAGE TOP