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詳細内容

九州大学 基幹教育院 次世代型大学教育開発センター > ライティング支援ワークショップ 「ピア・サポートによるライティング支援の現状と課題~対話を通じて今後を展望する~」

ライティング支援ワークショップ 「ピア・サポートによるライティング支援の現状と課題~対話を通じて今後を展望する~」

日時:平成29年10月14日(土)13:00-16:00
会場:九州大学 伊都キャンパス センター3号館1階3105・3106号室

対応モジュール:大学教員職能開発
 

┃ライティング支援ワークショップを開催しました

 

平成29年10月14日(土)にライティング支援ワークショップ「ピア・サポートによるライティング支援の現状と課題~対話を通じて今後を展望する~」を開催しました

 

┃開催概要

開催案内(PDF) ポスター(PDF)

【テーマ】ピア・サポートによるライティング支援の現状と課題~対話を通じて今後を展望する~
【日時】平成29年10月14日(土)13:00~16:00
【会場】九州大学伊都キャンパス センター3号館1階3105・3106号室
【定員】30名(先着順)
【参加費】無料
【対象】ピア・サポートによるライティング支援に関わる教職員・学生
【講師・ファシリテーター】
 池田 史子(山口県立大学国際文化学部 准教授)
 橋場 論(福岡大学教育開発支援機構 講師)
【主な内容】
・趣旨説明(アイスブレイク等も含む)
・話題提供1(ライティング支援/ピア・サポートに関する情報整理)
・話題提供2(山口県立大学の事例報告)
・グループワーク(話題提供を踏まえ、参加者が関わっている取り組みについて、現状や課題、及び改善方策について話し合う)


┃開催報告

【参加者情報】
学外:14名(うち県外 12名)
学内:18名
合計:32名
【アンケート結果】
《満足度》
満足:16 概ね満足:10 どちらともいえない:0 やや不満足:0 不満足:0

《参考になった点》(抜粋)

  • 教職員との連携の大切さに改めて気付くことができた。
  • 教職員が求めるライティング支援について“自立した書き手を育てる”というお話が参考になった。
  • 各大学のやり方を色々聞く事ができ、自分が学生を支援していく上でのリソースの幅ができた。
  • 話題提供やディスカッションを通して、改めて自分たちの取り組みについて考えるきっかけとなった。
  • 学生(サポーターも)と教員とが情報共有するシステムの構築が必要だと思った。現存するかもしれないが、有効に利用されていない。
  • 議論が活発で、大変楽しかった。
  • グループワークの内容も明確で、とても議論しやすい雰囲気だった。

《分からなかった点・もっと説明してほしかった点》(抜粋)

  • もう少し話をする時間があれば良かった。学生目線の話も聞いてみたかった。
    【池田先生・橋場先生からの回答】今回、ワールド・カフェ風の運営にすることで、異なる立場の支援者の交流が発生するように設計したつもりでしたが、時間切れになった部分もありました。続編を待ちたいと思います。次は、職員から、学生からのお話もじっくり拝聴したいと思います。
  • 山口県立大学さんのライティング・コンシェルジュの利用者数が2017年度前期に大幅に増加している秘訣は何か。
    【池田先生・橋場先生からの回答】前期は、初年次生が求めるテーマで、小さなステップに分けた「ミニ講座」を、立て続けに開いたことが、利用者増につながりました。初めて足を運ぶことは敷居が高くても、一度来てくれるとリピーターになってくれる学生もいると聞いています。上級生が、初年次教育の授業におじゃまして、講座へのお誘いをプレゼンしてくれました。
  • レポート講座以外、どのようなサポートが可能なのか。
    【池田先生・橋場先生からの回答】一対一でレポートを確認するということはオーソドックスな支援ですが、大学によって展開されている支援メニューは多様です。
    例えば、レポートだけでなく、授業の発表で用いるレジュメやパワーポイントを対象とする場合もあります。さらには、就職で用いるエントリーシート、奨学金の手続きで提出する申請理由書等、文章であれば何でも支援の対象とする場合もあるようです。
    何をどこまで対象とするのかについては、支援を行う組織の役割や学生サポーターに対する期待などによっても異なるはずです。
  • 要支援学生への対応。
    【池田先生・橋場先生からの回答】本当に支援が必要な学生に、いかに支援を届けるかということは、大学や国を問わず課題になっているように思われます。既に国内の大学やアメリカの大学でしばしば行われるのは、支援の機会を学生生活と関係の深い様々な場で設けるということです。具体的には、ライティング支援をライティングセンター内だけでやるのではなく、図書館や学生寮、食堂の一画などで行うといったことです。その他にも、様々な主体(組織や教員、カウンセラー等)から学生に紹介してもらえるようなネットワークを作っておくということもあるかと思います。
  • ライティングスキルはどこで身につけるのか。
    【池田先生・橋場先生からの回答】学生自身がライティングスキルを身につける場は、日常的な学習の場と、支援者として研修を受ける際の二つに分けられるかと思います。とはいえ、日常的な学習の場で身につける能力には学生個人の差があるはずですので、学生サポーターに求める役割に応じて、研修を行うことは重要になるかと思われます。大規模なセンターを持っている大学では、センターのホームページで、ライティングスキルを身につけるうえで必要となるような書籍などのリソースを紹介しています。
  • 他学部、他学科の学生、教員の認知度を高める方法。
    【池田先生・橋場先生からの回答】学生の認知度を高める方法としては、いつもの決まった場所だけでなく、大学生活の様々な場に支援の機会を設けることが考えられます。例えば、図書館や学生向けの共有スペース、食堂の一画、学生寮などが挙げられます。教員の認知度については、教授会等での頻繁な宣伝活動などが挙げられるでしょうか。
  • 教員のニーズをどのように引き出すか、どのようにしたら全学で取り組んでもらえるか。
    【池田先生・橋場先生からの回答】いずれも重要な課題で、且つ、簡単に答えの出ない問題であると思います。今回は、十分に時間が取れませんでしたが、いずれ機会があれば、こうした個別のテーマについて深く議論ができるような時間が設けられることを期待しています。
    教員のニーズを引き出すためには、学部の教授会で宣伝をしていく、知り合いの先生方と話をしていく、などの地道な活動が必要になるかと思われます。
    なお、そもそも、全学的な方針とは別に始められた取り組みが、全学的に展開していくというケースは非常に珍しいのではないかと思います。その意味では、皆さん自身がその道を切り拓かれ、答えを見つけてくださると、全国の大学にとってとても参考になるのではないかと考えています。
  • 全学的な学生支援の仕組み作り。
    【池田先生・橋場先生からの回答】学生支援に関する全学的な仕組みを作ることは、特に中規模・大規模大学にとっては重要な課題だと思います。
    仕組みを作ろうとするときにいくつかの課題に直面するのではないかと考えています。学内の各所にどのような支援が存在しているのかを把握するということそれ自体も骨が折れる仕事だと思います。また、様々な理念やルールに基づいて運用されている個別の取り組みについて、どのように統一性をもたせるのか。場合によっては価値観に関わる、歩み寄りの困難なことかもしれません。さらには、学生の情報をどのように共有していくのか。この点については、エンロールメント・マネジメント等の領域で既に一定の議論が存在しているのかもしれません。
    いずれにしても、簡単に結論が出る課題ではありませんので、改めて議論できる機会が設けられることを期待しています。

 

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