日時：令和元年5月27日（月）14:50－16:50
会場：九州大学 伊都キャンパス センター3号館3105・3106教室
対応モジュール：リベラルサイエンス教育開発
┃科学教育開発に関するFDを開催しました
令和元年5月27日（月）にリベラルサイエンス教育開発FD「科学の見方・考え方を養う教材開発の経験と勘」を開催しました。今回のFDでは、NHK Eテレ『考えるカラス』や『カガクノミカタ』の企画・制作、そして、それらと連動させた親子向けワークショップなどの「科学の見方・考え方」に焦点を当てた教材および教育プログラム開発に携わってきた加納圭先生をお招きしました。FDの前半は、加納先生のこれまでの経験を講演をして頂き、その後には、講演内容を基に科学の考え方を養うための教材や科目開発について、質疑応答とディスカッションを行いました。
┃開催概要
【日時】令和元年5月27日（月）14:50～16:50
【会場】九州大学 伊都キャンパス
センター3号館3105・3106教室
【定員】30名（先着順）
【参加費】無料
【対象】科学教育や科目開発にご関心のある大学教員、高校教員、学生
【講師】加納圭（滋賀大学教育学部・准教授）
【プログラム】
14:50～15:40 加納先生講演（経験を交えた事例紹介）
15:40～16:20 質疑応答・ディスカッション
16:20～16:25 休憩
16:25～16:50 希望者でさらなる質疑応答・ディスカッション
┃開催報告
【参加者情報】
学外：6名（うち県外 2名）
学内：17名
合計：23名
【アンケート結果】
《満足度》
満足：13 概ね満足：4 どちらともいえない：0 やや不満足：0 不満足：0
《参考になった点》（抜粋）
- 徹底して答えを教えない姿勢が興味深かった。
- 全てを答えなしにするのは難しいが、ワークショップの具体例など大変参考になった。
- 答えを言わないというコンセプトに共感した。つい答えを教えてしまう自分に反省している。
- 担当する授業（教養系）の改善、教養科目カリキュラムの見直し、一般向けワークショップの再デザインなど多数の点で参考になった。
- About scienceという「科学についての知識」を学ぶことの大切さに気付くことができた。
- 科学の知識だけでなく、「科学についての知識」も養うため、生徒が答えを知らないような課題設定を意識する。
《分からなかった点・もっと説明してほしかった点》（抜粋）
- 答えのない実験で湧いた学生の「なぜ？」のモチベーションを、学生にとって退屈になりがちな専門の基礎知識を伝えるタイプの授業にいかに繋げるか工夫があれば教えてもらいたい。
【加納先生からの回答】なぜ？のモチベーションを維持させられれば、基礎知識は学生が主体的に獲得していくのが理想ではないかと思いました。 - 小学生を対象とする時と高校生や大人を対象とする時では、やり方を変えていると思うが、それぞれで気を付けている点があれば教えてほしい。
【加納先生からの回答】実は、あまりやり方を変えていません。大人も子どもも「科学をする」という行為はあまり変わらないからかもしれません。
《その他》（抜粋）
- 専門科目の授業に生かせるアイデアを期待していたが、それが得られなかったのは残念だった。
【事務局からのコメント】ご期待に沿えず申し訳ございませんでした。今回のFDで紹介された話題は、主に小中高生対象に行われた事例でした。ご指摘の通り、今後はもう少し専門性を持った学生向けの事例を取り上げてみるのも面白いかもしれません。今後の検討材料にさせて頂きます。 - 質疑応答の時間がたくさんあって良かった。
【事務局からのコメント】コメントありがとうございます。以前より、質疑応答の時間を増やしてほしい、という要望はありました。今回は加納先生のご希望もあって、質疑応答を多めにした時間配分にしてみました。今後も、質疑応答やディスカッションの時間を多めにとった時間配分を気に掛けたいと思います。 - 1年間の予定がメールに掲載されていたので、これからの計画が立て易くとても良かった。
【事務局からのコメント】コメントありがとうございます。年間スケジュールについては、多くの方々から要望を受けています。今年度以降は年間スケジュール策定を年度初めに行い、参加者希望者の皆さまが予定を立てやすいように努めてまいります。
