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九州大学 基幹教育院 次世代型大学教育開発センター > リベラルサイエンス教育開発FD「科学の考え方を育てる授業開発ワークショップ」

リベラルサイエンス教育開発FD「科学の考え方を育てる授業開発ワークショップ」

日時:令和2年2月18日(火)14:50-16:50
会場:九州大学 伊都キャンパス センター3号館3105・3106教室
対応モジュール:リベラルサイエンス教育開発

 

┃科学教育開発に関するFDを開催しました

 

令和2年2月18日(火)にリベラルサイエンス教育開発FD「科学の考え方を育てる授業開発ワークショップ」を開催しました。今回のリベラルサイエンス教育開発FDでは、京都大学総合博物館の塩瀬隆之先生をお招きし、科学リテラシーや探究力を育成するような授業をどう作るのかについて、グループワークを交えながら、講演して頂きました。

 

┃開催概要

開催案内(PDF) ポスター(PDF)

【日時】令和2年2月18日(火)14:50~16:50
【会場】九州大学 伊都キャンパス センター3号館1階3105・3106教室
【定員】30名(先着順)【参加費】無料
【対象】科学教育や科目開発に関心のある大学教職員、大学生・大学院生、高校教職員
【講師】塩瀬隆之(京都大学 総合博物館・准教授)
【プログラム】
14:50~16:20 塩瀬先生による講演およびワークショップ(適宜、質疑応答を含みます。)
16:20~16:25 休憩
16:25~16:50 希望者での意見交換


┃開催報告

【参加者情報】
学外:8名(うち県外 5名)
学内:9名
合計:17名
【アンケート結果】
《参考になった点》(抜粋)

  • 公開講座等における場作りと科学コミュニケーターの重要性について、また、PISAの結果についてのお話しは大変参考になった。
  • 現在の学校教育が工業人材の育成に留まっているとの指摘は、教育者として反省しなければならないと思った。
  • 探究活動は「ただ集めること、ただ数えることから始めて、違和感に気づき、仮説を立てること」によっても始められるということを学んだ。
  • 科学と言われると難しく考えがちだが、シンプルにまず集める・数える・並べるといったところから見えてくる疑問や事象を考え、観察する姿勢を特に参考にしたいと感じた。
  • アリの脚の話が大変参考になった。自身の観察の足りなさを実感し、視野が狭くなっているのが良く分かった。なので、講義を受けた学生が広い視野を持つことを意識するような授業を目指したいと感じた。
  • 流行りのアクティブラーニング授業を単に取り入れるだけでは意味がなく、教える側がもっと考えて授業を行わなければならないことを痛感した。

 

《分からなかった点・もっと説明してほしかった点》(抜粋)

  • アリのお絵かきなどのカガクノミカタの取り組みは、そこから何を学んでもらうことを想定しているのか、どのようなメッセージを伝えたいと考えているのか。
    【塩瀬先生からの回答】カガクノミカタの番組制作意図は、〈仮説-実験-考察〉のプロセス以前に「観察」の重要性を届けることです。科学がスーパーサイエンスハイスクールや大学の研究室でないと出来ないという思い込みを払拭し、ありふれた日常生活の中で目を凝らせば発見につながることを伝えたいと考えて制作しています。
  • 前半のカガクノミカタの話をもっと聞きたかった。
    【塩瀬先生からの回答】ネットの検索で「カガクノミカタ」と入力くださるとHPから動画も見れますし、2019年9月より書籍版カガクノミカタも発刊いたしました。利用方法などもそこにしたためていますので、よろしければご参考ください。
  • 教科書を端から端まで読みたくなる問いの立て方のコツを教えてほしい。
    【塩瀬先生からの回答】〈学習内容→楽しむ〉の順番では、生徒が退屈してしまいます。〈まずは楽しむ→その中に学習内容を見出す〉の手順でアイデアを考えることが最善のコツだと思います。その代わり2~3個ではなく、10も20も、たくさんのアイデア出しが必要になります。
  • 科学の見方について最先端の取組を学べる媒体や機会はどこにあるのか。
    【塩瀬先生からの回答】地元の科学館や博物館は素材の宝庫です。最近では企業博物館も増えてきています。ただし、授業のように受け身で過ごすと科学館も博物館もなかなか楽しむことが難しいですが、それぞれの施設が用意されている科学ワークショップも面白いものが増えているので、積極的な活用をご検討ください。
  • FDの途中で紹介された画像の中にあるiPS細胞の数を教えてください。
    【塩瀬先生からの回答】種明かしになるので控えさせてください。4月8日以降、展示会場でご覧ください。もしかしたら来館者がSNSに上げられる可能性がありますが…そこまでは制限の予定はありません。
    ※2020年4月8日(水)~6月14日(日)に京都大学総合博物館2020年度特別展・京都大学iPS細胞研究所(CiRA)設立10周年記念展示「iPS細胞、軌跡と未来」が京都大学総合博物館にて開催されます。

 

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