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九州大学 基幹教育院 次世代型大学教育開発センター > イノベーション教育セミナー「アクティブ・ラーニングの手法としてのケース・メソッドの活用」

イノベーション教育セミナー「アクティブ・ラーニングの手法としてのケース・メソッドの活用」

日時:平成30年6月29日(金)13:00-16:00
会場:BIZCOLI ミーティングルーム

対応モジュール:大学教員職能開発
 

┃ケース・メソッド研修会を開催しました

 

平成30年6月29日(金)イノベーション教育セミナー「アクティブ・ラーニングの手法としてのケース・メソッドの活用」を開催しました。今回はアクティブ・ラーニングの手法としても注目を集めているケース・メソッドについて、「自動車メーカーA社の海外戦略」と「初めてのケース・ディスカッション」という2つの短いケースを用いて学びました。また、ケースを活用した授業・研修を行う際に気をつけることや、ケース・リーダーとしての講師はどのような役割を担うのかといった基本的な観点についても議論を通して理解を深め合いました。

 

┃開催概要

開催案内(PDF) ポスター(PDF)

【日時】平成30年6月29日(金)13:00~16:00
【会場】BIZCOLI ミーティングルーム
(福岡市中央区渡辺通 電気ビル共創館3F)

【参加費】無料
【定員】25名
【対象】授業や研修等にケース・メソッドを導入したいと考えている方。ケース・メソッドに興味がある方。

【講師】星野裕志
(九州大学 経済学研究院 産業マネジメント部門・教授、ユヌス&椎木ソーシャル・ビジネス研究センター長、ケース・メソッド研究会・主宰、日本海運経済学会・会長、多国籍企業学会・理事、国際ビジネス研究学会・理事)

【プログラム】
 13:00~13:25 研修とケース・メソッドの概要説明
 13:25~14:25 ケース①「自動車メーカーA社の海外戦略」に関するディスカッション
 14:25~14:35 休憩
 14:35~15:40 ケース②「初めてのケース・ディスカッション」に関するディスカッション
 15:40~16:00 質疑と共有


┃開催報告

【参加者情報】
学外:9名(うち県外 2名)
学内:8名
合計:17名

【アンケート結果】
《満足度》
満足:9 概ね満足:1 どちらともいえない:0 やや不満足:0 不満足:0

《参考になった点》(抜粋)

  • ケース・メソッドの手法が理解できた。今後、授業で実施したい。
  • ケース・メソッド中心で授業をデザインして、秋学期から実施してみる予定。
  • 教職員向けの研修でケース・メソッドの導入を図っていきたい。
  • ケース・メソッドでの学習についてイメージできるようになった。今後の社内教育にケース・メソッドを取り入れていきたいと思う。
  • 自分の持っている課題の解決などをみんなで考える方法として使えれば良いと感じた。
  • 先んじて導きを与えるのではなく、まず参加者それぞれにたくさん考えてもらうことの貴重さを学べた。
  • 星野先生の、参加者への傾聴と承認の御姿勢が素晴らしいと思った。
  • ケース・スタディでは良いケースと良い参加者と良いケース・リーダーがそろえば、必ず良いものとなるという言葉が大変参考となった。高校生や中学生にケースをやってみたいと思っていても、なかなか実際にどうすればよいか迷うことが多かったが、今回のセミナーを受けて、星野先生が仰られた3点を意識することで、何か自分なりにできそうな気がした。

《分からなかった点・もっと説明してほしかった点》(抜粋)

  • ケース・リーダーの立ち位置として、どういった関わりをしていくのかが良いかをもう少し教えてほしい。ファシリテーター的な役割と理解して良いのか?
    【星野先生からの回答】講義でもケース・リーダーの役割は、オーケストラの指揮者に例えたとおり、参加者の問題意識に基づいての発言を促すファシリテーターの役割です。自ら目的地に無理に導く方法をとると、参加者のモティベーションは低下するので、要注意です。
  • 社内講師としてケース・メソッドを実施するにあたり、グループディスカッションに導くための質問作成のポイント、クラスディスカッションでのディスカッションリーダーの基本的な役割、注意点について、具体的に知りたい。
    【星野先生からの回答】このご質問については、お渡しした「初めてのケース・ディスカッション」を読んでご検討ください、リーダーの基本的な役割と注意点については、1つ上のコメントの通りです。
  • 今回のケースは実在のケースだったが、例えば、いじめの問題やマクドナルドの新しいメニューを考えるなど、仮定の話でケース・メソッドは可能か?また、その場合の資料を準備する上でのポイントなどあるか?
    【星野先生からの回答】ご紹介したように、高校で「制服の是非」「修学旅行における門限の設定」などをケースのディスカッションを通じて、自ら答えを持ち引き出すことはあると思います。ケース・メソッドに共通することですが、資料はケース作成者の主観をいれず、できるだけ客観的な関連資料を提示することかと思います。
  • ケース・メソッドの利点や実際の流れは十分理解できたが、星野先生の長年の経験でうまくいかなかった点、苦労した点、軌道修正の具体例(バックアッププランを持っておく等)をお聞きしたかった。
    【星野先生からの回答】自分の大学の講義の中で、ケースのディスカッションをするのであれば、ある程度参加者の考えが予測できますので、比較的楽と言えます。一方で、今回のように初めてお会いするひとを対象とする場合には、発言が出るのかさえわかりません。幸いに今まで、発言が低調で失敗した例はありませんが、発言をリードする「ティーチング・ノート」を準備されると良いと思います。
  • ケーススタディにはティーチングノートがあるということだったが、設計図と合わせてもっと詳しく話を聞きたかった。
    【星野先生からの回答】残念ですが、3時間という時間的な制約の中で、これ以上の説明はできませんでした。基幹教育院が、また続編を設定されることにご期待ください。

 

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