21世紀プログラム 3年(11期生) |
宮永 潤(みやなが じゅん) |
留 学 先 : サンクトペテルブルク大学(ロシア) |
留学期間 : H25年8月 ~ H26年6月 |
正直なところ、21世紀プログラムに入学した当初は、留学にあまり興味がありませんでした。しかし、第2外国語として選択していたロシア語を1年半の間、続けて勉強したこと、またロシア語での交換留学先に、ロシアの名門大学、サンクトペテルブルク大学があったこと、更に21世紀プログラムが、留学に関する支援が受けやすい事が、留学を決めるきっかけになりました。
私が留学したサンクトペテルブルク大学は、1724年に科学アカデミーと同時に設立され、ロシア最古の大学と言われています。また、この大学の出身には著名な方々も多く、例えば、ポアンカレ予想を証明したペレルマン、ビックバン理論で有名なガモフ、理論物理学教程の著者のランダウや作曲家のストラヴィンスキー等がいます。ロシア関係のニュースでよく見かけるプーチン大統領やメドベージェフ首相もサンクトペテルブルグ大学の出身です。その中でも、自由芸術学部は1999年に創設され、ロシアで初めてとなるリベラルアーツを取り入れた学部として有名です。学生の構成も様々で、詩や小説等の文学系、音楽専攻や映画専攻等の芸術系や物理、数学、計算機科学等の科学系の学生が入り交じり、また他学部からの大学院生も授業に参加しているなど、本当に面白い学部です。交換留学生は学部内で好きな講義を受講する事ができます。私は、理工系の科目を中心に、音楽や映画、建築等の科目を受講しました。正直なところ、授業についていくのがやっとでしたが、様々な分野の考え方に触れる事が出来て面白かったです。また、留学中にロシア周辺の国に旅行したことも、とても良い勉強になりました。
サンクトペテルブルグ大学での交換留学を通じて、自分が抱えている課題やそれにどうやって取り組んでいけばいいかという事を見つめ直す事が出来ました。ただ、留学中にもっと色々な所に行っておけば良かったと少し後悔しています。留学後は物理学、数学、英語を再度勉強し直して、卒業論文に取り組みたいと考えています。また、ロシア語も留学当初からは格段に上達しましたが、まだ目標とするレベルには全然届いていないので、これからも勉強を続けていきます。
助言というよりも教訓ですが、語学力が無いと、留学は全くもって楽しめません。個人的な感想ですが、文法等は留学中に伸びにくいので、日本で出来る限り徹底しておく事をお勧めします。また、会話等は留学中に伸びますが、現地に到着した時から必要になるので、留学前に日常会話の練習を積んでおくことをお勧めします。