九州大学 21世紀プログラム課程

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九州大学

教員一覧

講師紹介一覧

21世紀プログラムでは,九州大学の教員の他に、各分野の第一線で活躍されている方々を講師として招聘し、講義を担当していただいています。講義テーマと講師は年度により異なります。

課題提示科目Ⅰ〈テーマ:脳と脳科学を考える〉

【講義概要】
 人間の脳は極めて複雑な構造と機能を有し、永らく人体の最大の謎の一つと考えられてきました。しかし、1990年代以降、様々な技術革新によって、脳に関する研究は急速に発展し、多くの新事実が報告されるようになりました。現代の脳科学は、学習や記憶、心の病気などについて、これまで知られてこなかったメカニズムを明らかにしつつあります。さらに、近年の日本は空前の「脳ブーム」にあり、最新の脳研究から得られた知見に基づいているように思われる商品が次々と開発・発売されています。一方で、必ずしも科学的に正確とは言えない脳に関する情報が社会に広まっていることも否定できません。脳科学の専門家の中には、それらを「神経神話」と呼び、危惧する声もあります。本講義では、脳とは何か、そして脳科学とは何かを考えます。

九州大学大学院医学研究院 教授 神野 尚三
氏名
神野 尚三
所属・職
九州大学 大学院医学研究院 教授
プロフィール
専門は神経科学・神経解剖学。医学部卒業後は精神科医として研修を続けていたが、大学院卒業後に基礎医学の研究者を志す。現在は、独自に開発を続けてきた画像解析プログラム群をベースにした形態学的手法に、電気生理学的手法や生化学的手法を組みわせて、行動薬理学的に作出した各種のモデルマウスの脳研究に取り組んでいる。目標は、高次脳機能 (認知や情動) の発現基盤としての神経回路の作動原理を解明することである。教育面では、医学部2年生を対象にした「肉眼解剖学」・「神経解剖学」の世話人。平成29年度より21世紀プログラムの課題提示科目I「脳と脳科学を考える」を担当している。
九州大学大学院医学研究院 神経解剖学 准教授 吉田 史章
氏名
吉田 史章
所属・職
九州大学 大学院医学研究院
神経解剖学 准教授
プロフィール
脳神経外科専門医。専門は神経生理学・神経解剖学。 光遺伝学を用いて神経精神疾患の病態解明と治療法を研究している。教育活動では、医学部医学科・生命科学科の学生を対象とした「肉眼解剖学」「神経解剖学」および21世紀プログラムを担当している。
九州大学大学院医学研究院  精神病態医学 特任准教授  加藤 隆弘
氏名
加藤 隆弘
所属・職
九州大学 大学院医学研究院
精神病態医学 特任准教授
プロフィール
専門は精神科領域における精神免疫学(特にミクログリア)、文化精神医学、精神分析学であり、脳と心の橋渡し研究により、現代うつや社会的ひきこもりを含む精神病態の評価法開発や治療法開発を推進している。教育社会活動では、「メンタルヘルス・ファーストエイド」と呼ばれる精神疾患の偏見軽減・早期介入法習得のための実習を担当している。
九州大学 大学院医学研究院 臨床神経生理学講座 講師
  緒方 勝也
氏名
緒方 勝也
所属・職
九州大学 大学院医学研究院
臨床神経生理学講座 講師
プロフィール
臨床神経生理学教室でヒト脳を対象とした非侵襲的脳刺激 (経頭蓋磁気刺激、経頭蓋直流/交流電気刺激)、非侵襲的脳機能計測(脳波、脳磁図)を専門に研究している。
教育活動としては生命科学科の生体情報機能学の授業を担当。

課題提示科目Ⅱ〈テーマ:Creative Writing〉

【講義概要】
 What is writing, and when and how does one become a writer? How can we improve our creative writing skills? Are there any tricks we can learn? We will explore various types of writing forms, from fiction to nonfiction (including social media, objective reports, scientific articles, essays, stories, poetry, plays, scenarios, graphic novels, etc.) considering the different possibilities of expression, and their purposes. We will have contributions from leading experts in Japan: the renowned poet Kiwao Nomura, and the translation expert Prof. Enrico Fongaro. The seminar series will be conducted partly in Japanese and partly in English.

Kyushu University – Professor Johan LAUWEREYNS
氏名
Johan LAUWEREYNS(ヨハン ローレンス)
所属・職
九州大学基幹教育院 教授
プロフィール
Specialized in cognitive neuroscience, Professor Lauwereyns studies the brain mechanisms for perception, attention, and decision-making. His interests branch out to philosophy of mind and bioethics. In addition, he writes poetry, fiction, and essays, both in English and in his native language, Dutch.
Tamagawa University – Professor Emeritus 野村 喜和夫
氏名
野村 喜和夫
所属・職
詩人
プロフィール
1951年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部日本文学科卒。戦後世代を代表する詩人のひとりとして、現代詩の先端を走りつづけるとともに、小説・批評・翻訳なども手がける。詩集に『川萎え』『反復彷徨』『特性のない陽のもとに』(歴程新鋭賞)『風の配分』(高見順賞)『ニューインスピレーション』(現代詩花椿賞)『スペクタクル』『ヌードな日』(藤村記念歴程賞)『現代詩文庫・野村喜和夫詩集』、評論に『現代詩作マニュアル』『萩原朔太郎』(鮎川信夫賞)『証言と抒情──石原吉郎と私たち』など。また、英訳選詩集『Spectacle & Pigsty』で2012 Best Translated Book Award in Poetry (USA)を受賞。近著に詩集『デジャヴュ街道』、評論『哲学の骨、詩の肉』。
東北大学大学院文学研究科 准教授 Enrico FONGARO
氏名
Enrico FONGARO(エンリコ フォンガロ)
所属・職
東北大学大学院文学研究科 准教授
プロフィール
イタリア、パドヴァ大学文学部文学部哲学科修了、京都工芸繊維大学大学院博士後期課程単位取得満期退学。神戸大学非常勤講師、南山大学宗教文化研究所非常勤研究員他を経て2012年より現職。研究分野は、哲学・美学、特に日本哲学(西田幾多郎)、翻訳論など。ハイデガー等のドイツ語哲学文献や日本哲学文献のイタリア語翻訳に長年従事し、現在はイタリア語版西田幾多郎全集発行を監修。

課題提示科目III〈テーマ:社会学のエッセンス〉

【講義概要】
 高校時代にあまり学んだことのない学問に社会学があります。社会学は、法律学、政治学、経済学、経営学などともに、社会科学の一分野をなしています。
 本講義では、社会学でよく取り上げられる概念(たとえば、ジェンダー、社会階層、不平等、聖と俗)や命題(たとえば、予言の自己成就、グローバル化、情報化、人口減少)の説明を通して、現在の日本社会や世界社会を捉えるパースペクティブの習得をめざします。
 学生の皆さんは、ニュース報道に接して、21世紀において情報化がさらに進むとどうなるのだろうか、世界における宗教戦争や民族対立はどうなるのだろうか、と考えたことがあるのではないでしょうか。日本社会に限定してみても、少子高齢化がこれ以上進むとどうなるのだろうか、非正規雇用労働者がさらに増えるのはまずいのではないかと考えている学生さんもいるでしょう。
 そのような皆さんの考えを出してもらって、社会学の立場から見るとこのように捉えられるんだよと言った議論の時間も設けたいと考えています。出席する皆さんの積極的参加を期待します。

大阪大学未来戦略機構 特任教授 友枝 敏雄
氏名
友枝 敏雄
所属・職
大阪大学未来戦略機構 特任教授
プロフィール
社会学を専門としています。「社会学とは何か」という問いは、社会学者が一生考え続けているものです。考えてもなかなか明確な答えは見つかりません。
この講義では、社会学の面白さと楽しさを伝えたいと思います。受講生の皆さんは、社会学という学問に接するチャンスにして下さい。講義を通して、人びとの日々の行為や日本社会について、違った見方ができるようになることを期待しています。
お茶の水女子大学基幹研究院人間科学系 教授 坂本 佳鶴恵
氏名
坂本 佳鶴恵
所属・職
お茶の水女子大学基幹研究院人間科学系 教授
プロフィール
専門は社会学。人々の認識・意識を通じた社会規範の維持や変化を研究している。
具体的対象は、文化、メディア、コミュニケーション、家族、ジェンダー、など多岐にわたる。著作は『<家族>イメージの誕生―日本映画における<ホームドラマ>の形成』、『アイデンティティーの権力――差別を語る主体は成立するか』、“ Reading Japanese Women’s Magazines: The Construction of New Identities in the 1970s and 1980s” Media, Culture & Society vol.21、など多数。
大妻女子大学社会情報学部 教授 東北大学 名誉教授 正村 俊之
氏名
正村 俊之
所属・職
大妻女子大学社会情報学部 教授
東北大学 名誉教授
プロフィール
専門は理論社会学および社会情報学。 社会的コミュニケーションや社会システムに関する理論的な研究を行うとともに、その応用として、日本社会や現代社会を研究してきました。特に最近は、近代資本主義と近代民主主義の変容を、近代社会における機能分化の変容として捉え直す作業を行っています。
国立民族学博物館 名誉教授 竹沢 尚一郎
氏名
竹沢 尚一郎
所属・職
国立民族学博物館 名誉教授
プロフィール
35年来、西アフリカで調査をしてきました。調査のテーマは、人類学的な社会調査に加え、考古学の発掘を通じてアフリカ史の理解を深めること。
日本では、各地のまちおこし、自然農法、災害後のまちの復興などの手伝いをしてきました。以前に九大に勤務していた時には、博多祇園山笠に7年間出て、地元の人と交流をしていました。

課題提示科目Ⅳ〈テーマ:国際開発の世界~開発途上国の現状を知る~〉

【講義概要】
 世界各国の経済的、人的、文化的結びつきが深まる中、国際情勢や開発途上国を含む他国の動向は、日本の経済、政治、外交から私たちの身近な生活にまで、直接的・間接的に大きな影響を与えています。途上国と日本の関係も近年ますます多岐にわたるようになり、様々な仕事が開発途上国とかかわりが深くなってきています。このため、途上国とのかかわり方について、日本にとっても個人にとっても関心を抱き続ける必要が有ります。
 日本と途上国の関係において、貿易や投資だけでなくODA(政府開発援助)は途上国の発展に大きな影響を与えます。本講義においては、日本のODAの実施機関であるJICA(独立行政法人国際協力機構)の職員を外部講師として招き、途上国が直面している問題に対してJICAがどう取り組んでいるのか、「課題」からのアプローチ(教育、産業振興)と「国・地域」からのアプローチ(ベトナム)の双方の切り口で、幾つかの具体的な事例を交えながら、途上国の現状の理解の手法や国際開発プロジェクトの作り方を理解することを目的とします。

九州大学国際交流推進室 特任教授 稲村 次郎
氏名
稲村 次郎
所属・職
九州大学国際交流推進室 特任教授
プロフィール
JICAに30年以上勤務し、民間セクター開発を担当する部門をはじめ、青年海外協力隊事務局など様々な業務に従事。
海外勤務は英語圏アフリカ(マラウイ、ケニア、ガーナ)で合計約9年勤務。
平成29年度より九州大学勤務。
国際協力機構(JICA) 地球環境部 環境管理第1チーム 伊藤 民平
氏名
伊藤 民平
所属・職
国際協力機構(JICA)
地球環境部 環境管理第1チーム
プロフィール
2002年よりJICAで仕事をしています。元々の専門は地質学ですが、JICAでは環境管理の分野の仕事に多く携わってきました。
日本政府や民間企業からも注目度の非常に高いベトナムの事業についてご紹介できれば幸いです。
国際協力機構(JICA) 人間開発部基礎教育グループ 基礎教育第一チーム課長 江崎 千絵
氏名
江崎 千絵
所属・職
国際協力機構(JICA)
人間開発部基礎教育グループ
基礎教育第一チーム課長
プロフィール
民間企業のODA部門で3年間務めた後、JICAに入構。九州国際センター、アジア第一部、ケニア事務所、人間開発部、人事部、資金協力業務部を経て現職に至る。
途上国・日本双方における、人の成長や学びに関心を持って業務に取り組んでいます。