研究
このページでは、本研究室が目指す研究の全体像と、学生として参加する場合や共同研究を行う場合にどのような研究に取り組めるかについて紹介します。 具体的なテーマや研究の柱については、研究内容のページもあわせてご覧ください。
研究室概要
九州大学 岡本剛研究室は、脳神経科学・生体医工学・データ科学を基盤とし、岡本が主宰する研究室として2013年10月に発足しました。 研究対象はヒトの脳であり、視覚・嗅覚などの感覚系研究から、 実環境における生体信号計測、ニューロフィードバックによる介入研究まで、 基盤研究と応用研究を往復しながら研究領域を広げてきました。
近年はフューチャー・デザインへの関与が深まり、その理論と接続する未来志向的アプローチと脳科学研究が研究室の柱となっています。 その流れを明確にするため、2026年2月より研究分野を【未来脳科学】としています。
研究の問い
本研究室の中心的な問いは、人がどのように思考し、何に動機づけられ、どのように発想を深めるのかという点にあります。
脳は人間活動の根幹を担い、学問や文化の源泉でもありますが、その実態には未解明な部分が多く残されています。 私たちは、視覚・嗅覚・温熱などの感覚応答を切り口としながら、思考やモチベーションといった高次機能へと研究を接続し、 脳の情報処理メカニズムの理解を進めています。
同時に、その知見をもとに、動機づけや発想力を高めるための方法論の探究にも取り組んでいます。 脳の理解にとどまらず、思考や創造性を実際に引き出す条件を明らかにするという観点から研究を展開しています。
研究アプローチ
研究の進め方としては、実験の設計・実施、データ解析・統計解析に加え、現象の解釈やモデル化までを視野に入れています。 実験結果を丁寧に捉えるだけでなく、「なぜそうなるのか」を説明できる枠組みをつくることが、 脳機能の理解には重要だと考えています。
研究テーマやアプローチは、学生の興味関心や共同研究の展開に応じて柔軟に広がっていきます。 実験・解析・理論のいずれにも挑戦したい方を歓迎します。
未来脳科学
本研究室では、実環境における脳活動の計測を行う「フィールド脳科学」と、 未来の視点から現在の意思決定や制度設計を捉え直す「フューチャー・デザイン」を 統合する研究を進めています。
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フューチャー・デザイン
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未来脳科学
私たちはこれまで、実験室内の厳密な実験に加え、実社会に近い条件で脳波や生体信号を測定する フィールド脳科学に取り組んできました。 温熱環境や空間素材、匂い、焚き火など、現実の体験が思考や感情にどのような影響を与えるのかを、 実環境での計測によって検証しています。
企業や自治体との共同研究では、現場の課題や要望に基づき、 評価指標の設計や効果検証を行いながら研究を発展させています。 一方で、フューチャー・デザインの考え方を研究や教育に導入し、 未来の視点から現在の意思決定や思考の枠組みそのものを捉え直す方法も探究しています。
私たちの関心は、単に意思決定の結果を測ることではなく、 思考がどのように深化し、モチベーションがどのように内発的に高まるのか を理解し、そのプロセスを促進することにあります。
フィールド脳科学による実証的研究と、 未来の視点を導入する思考枠組みとを統合することで、 思考と動機づけの神経基盤を理解するとともに、 それを高める方法論の体系化を目指しています。 この統合的な取り組みを、私たちは「未来脳科学(Future Brain Science)」と定義しています。
受入・共同研究をご検討の方へ
本研究室では、基礎研究にも応用研究にも関心を持ち、実験・解析・理論のいずれにも挑戦したい学生の皆様を歓迎します。 地道に積み上げるべきことを大切にしながら、一緒に脳科学のフロンティアを拓いていきましょう。
共同研究をご検討中の研究者・企業・自治体の皆様も歓迎します。 実環境での計測設計、評価指標の構築、介入手法の検討など、目的と制約に応じて柔軟に設計します。 関心のある方は、ご案内からご連絡ください。
初版公開: 2014年08月13日
大幅改訂: 2026年02月18日
最終更新: 2026年04月15日